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コラム

「やわらかい入れ歯」をもう一つ作って欲しい!

2019年7月23日

テーマ:やわらかい入れ歯

コラムカテゴリ:医療・病院

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。



総入れ歯の患者さんから、「やわらかい入れ歯」の相談を受けました。
この方には当院で3年程前に「やわらかい入れ歯」を作りました。
それまではプラスチック製の一般的な入れ歯をご使用になっており、
噛み合わせると悲鳴をあげられていました。

初診での患者さんの下顎の歯グキは傷だらけで、
出血、潰瘍のある粘膜、指で触っても痛いという声、
これで我慢して食事をされている患者さんの苦労が痛いほど分かりました。

では何故こんなことになるのでしょうか?
一般的に自然の奥歯では約60kgの力がかかりますが、
入れ歯では約10kgの力で食事ができます。
しかし歯グキの下部にある歯槽骨がしっかりあって、
歯グキも厚みがあり、弾力性がある場合のことです。

しかしこの方は歯周病で歯槽骨が大きく吸収しており、
口の中を診察すると、歯グキの盛り上がりはあまり無く、
むしろ陥没しているではありませんか。
また歯グキはブヨブヨに変質しており、指で触ると痛みを感じています。
これでは噛めるわけがありません。

歯周病によって歯槽骨が吸収して、
全体として噛む力に耐えられない歯槽骨や歯グキになってしまいました。
このような方にプラスチック製の入れ歯を使うと、歯グキに傷ができて食べられません。

解決方法は歯グキに接する粘膜面に医療用のシリコーンを加工して、
噛んで歯グキに架かる圧力を軽減することです。
いわゆる人工の歯グキで咬合力を緩衝する事です。
これには動きにくい入れ歯の設計やシリコーン面との設計が大切で、
今まで使っていた入れ歯を加工しても上手くいきません。

この方は入れ歯を入れて、劇的に食事内容が変わりました、
焼き肉でも、魚、野菜でも何でも食べられるとのこと。
大変感謝されました。
しかし歯グキの変化で新しい「やわらかい入れ歯」希望されています。

この「やわらかい入れ歯」は自費治療ですが、
このような歯グキなどが弱い方には最適な.治療方法です。
今では総入れ歯のみならず、部分入れ歯にも応用されて、
入れ歯で痛みのある方の救世主となっています。
お困りの方はご相談ください。

この記事を書いたプロ

津谷良

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津谷良(津谷歯科医院)

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