コラム
入れ歯は捨てたものではない!
2018年3月20日
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
もしあなたが歯を一本抜かれた後なら、その後の治療はインプラントでもなく、
ブリッジでもなく、入れ歯を勧めます。
入れ歯と一口に言っても、今は様々なタイプの入れ歯が作られています。
従来からの所謂健康保険の範囲のプラスチック製で、
金属のバネの付いた入れ歯ばかりではありません。
もちろん一つのタイプで満足できない患者さんの声を集めてみると、
多くのそして色々なご不満が見られます。
口の中で邪魔に.ならず、コンパクトで話し易い。
噛んで痛くなく、取り扱いが簡単。
残った歯に負担が少なく、清掃などのメインテナンスがしやすい。
そのような患者さんのご希望を取り入れた入れ歯を作りたいと、
日夜入れ歯の設計を考えるのも、入れ歯作りの楽しみでもあり、.
また頭を悩ます原因の一つでもあります。
そうしてできたのが、「カチッと入れ歯」「やわらかい部分入れ歯金属床タイプ」などです。
以前は一本の歯を抜くと前後の歯を削って、ブリッジを作る事が普通でしたが、
そのブリッジ自体が荷重負担が多いため早期に駄目になり、
ブリッジごと抜歯ということも多く経験しました。
また義歯を支える歯槽骨を削るインプラントも(一生使えるとは言えませんが)、
その撤去後のことを考えると、インプラント除去の後の骨の形態や骨の厚みで、
難症例になることが多いため、両手を上げてインプラントを勧められません。
もちろん歯が無いというハンディキャップは患者さんが背負ってられるため、
そのご負担をできるだけ軽度に済まし、日常生活で簡単に使えれば、
入れ歯でいいんじゃないかと考えるようになりました。
もし入れ歯が壊れたとしたら、入れ歯だけ作り直せば、
ブリッジやインプラントのような歯や骨に対する侵襲が少なくて済むため、
患者さんにとって体に対するご負担が軽度のものとなるのではないかと思います。
たかが入れ歯と思わないでください。
使いやすい入れ歯を是非お勧めします。
お困りの方は当院までご相談ください。
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