下顎前歯の「カチッと入れ歯」のケース
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
「カチッと入れ歯」は始めて入れ歯をとお考えの方に是非お使い頂きたいと思っています。
でも始めての入れ歯と想像されると実際のところ、どの様なもので、
口のなかでどうなるのか想像できませんよね!
私の所に患者さんからの始めての入れ歯相談や電話などでの問い合わせを頂いた時は、
患者さんの入れ歯のイメージに合致する説明が難しいために、
上手く話しが伝わらないことも、よくあります。
奥歯がダメになって、歯を抜く前にご相談頂くケース、また抜いてからのケースなど様々ですが、
その場合、抜歯後に一度一般的な入れ歯をお作りになる事をお勧めしています。
それは抜歯した所が完全に治癒するまでに、入れ歯の使用によって歯グキをリハビリするためです。
勿論保険の入れ歯でも構いません。
「カチッと入れ歯」は特に少ない歯の失くなったスペース(1~2本の歯の欠損)にとても最適です。
例えばこのケースは右上の大臼歯2本の喪失に作った「カチッと入れ歯」です。
前方の小臼歯の裏に薄い金属床のプレート、
同じ小臼歯の頬っぺた側に可動、回転タイプのウイングプレートをデザインする事で、
口の中が広く、会話や食事にも舌の動きが邪魔されません。
勿論口もとにはクラスプと呼ばれる金属製のバネは見られません。
したがって安心して、大きな口を開けて笑えます。
入れ歯を使用している事が他の人にわからないのも「カチッと入れ歯」の特徴です。
この患者さんは1年6ヶ月前に「カチッと入れ歯」を作って頂いた60歳の女性です。
患者さんによると「このカチッと入れ歯は小さく話し易く、食べても痛くないし、とても快適です。
友達は私が入れ歯を使っていることを知らないので、キレイな歯で羨ましいと言ってくれました。
でも一番気に入っていることは、取り外しが楽で、歯の掃除がし易い事です」
清掃がし易いのは取り外しが可能な入れ歯の特徴です。
残っている歯の周りをワンタフトブラシなどで簡単にきれいにできます。
これがブリッジやインプラントではこう簡単にブラッシングとはいかないでしょう!
残った歯のメインテナンスはこれからの欠かせませんね。