睡眠時無呼吸症候群の体への負担
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院、院長の津谷 良です。
先週に引き続きいびきや無呼吸の話です。
いびきをかく人を豪傑のようで図太い神経の持ち主と思われがちですが、
あの天地を揺さぶる爆音が夜寝静まっている深夜にひとたび起こると大変です。
私の患者さんBさんは、独身の方ですが、このたび結婚をすることになり、
「実はいびきがひどいので何とか治したい」と
無呼吸やいびき治療のポスターをご覧になって相談を受けました。
それでは一度無呼吸の検査を病院で受けてもらい、その結果、睡眠時無呼吸症候群と診断されたために、スリープスプリントが保険適用となりました。
実は単なるいびき症だけでは、スリープスプリント治療は保険が使えません。
しかし睡眠時に息が止まっていると診断されると、治療方法が条件や患者さんの希望によって、
手術になったり、運動療法になったり、寝る時にマスクを使って空気を送り込むC-PAP療法や
歯科で行うスリープスプリント療法などが選択されて、医師の指示で治療が決まります。
そして病院からの紹介を受けて、スリープスプリント治療を行っている歯科医院が紹介されるのです。
当歯科医院は2001年よりスリープスプリント治療を行っていますので、
色々なケースも治療していますが、
一度総入れ歯(歯が総て抜けてなくなっている)の患者さんはスリープスプリントが固定できませんので、お断りしたことがあります。
他にできないケースとしては、
① 歯が極端に少ない場合
② 顎関節に異常のある人
③ 鼻づまりのひどい人で鼻呼吸が出来ない人
④ 寝つきが悪く、神経質な方
⑤ 成長期の子供や扁桃肥大が著しい人
などがあげられます。
スリープスプリントは内科治療や外科治療と違います。
寝る時に口の中につける装置でボクシングのマウスピースのようなものです。
したがって外して寝ると効果がありません。
無呼吸がある限り使い続けなければいけません。
しかし現実は痩せたために無呼吸が治ってしまったり、逆に太って無呼吸がひどくなるケースもあります。
ですから中には何回も作り変える患者さんもいらっしゃいます。
患者Bさんはいびきや無呼吸も治って、幸せな結婚生活を送っていらっしゃいます。
お悩みの方は津谷歯科医院までご相談ください