計算ができるようにするために
一年生になって算数ができなくて、困り果てていらっしゃる方いませんか?
実は、算数が苦手なお子さんの中に、言葉がネックとなっている場合があります。
例えば、90を3つに分けると?と聞いても、3つずつに分けようとする。
「3つに分ける」と「3つずつ分ける」の違いが判らない。
言葉でいくら説明しても、どんどんテンパるばかり。
実は、そんなお子さんに共通するのが、あまりしゃべらないこと。
お母さんにたずねると、お家でも一方的に指示を出すことが多くなっているそう。
「お姉ちゃんもいて、忙しくて。」
「下の子もできて、このほうが楽なのでつい…。」
話す機会がないお子さんは、言葉を使い慣れていないので自信がありません。
語彙も少なく、上手く聴き取れなかったり、内容の違いなどを理解できなかったり。
分からない時にすぐたずねてくれればよいのですが、彼らは言っている内容が分からなければ勝手な憶測で理解したり、ひどい時には質問されることが怖くなっていてテンパってしまったり。
そうなるともう算数どころではないはずです。
その結果、きちんと一つずつ理解しないといけないのに、どれも良くわからないまま、勉強がどんどん先に進んでいき、さっぱり訳がわからなくなっているのです。
そして、このことがもっと怖いのは、算数に限らず、すべての教科に影響が出てしまうということです。
「算数ができない=計算ができない」だけではないのです。
なかなかできるようにならないと感じた時には、一度言葉が分かっていないのかもと確認してあげることも大切です。