顧客に寄り添い、知識と経験に培われた幅広い提案力と対応力で「夢を形に」する（2/3）

細やかな進ちょく管理、顧客とのコミュニケーションで、一軒一軒丁寧に対応

　山下さんはハウスメーカーの工場で部材製作に携わり、その後転職。リフォーム会社で営業として顧客の相談に乗っていました。ところが予算や工期が理由で顧客の希望通りにできない場合もあり、「もっとお客さまに寄り添った仕事がしたい」と、2017年に独立しました。

　現在はそのポリシーを大切に事業に励んでいます。顧客との打ち合わせはすべて山下さんが行い、工事中は自ら現場に出向いて進ちょくを確認しています。
　「勤めていた時は、複数の案件を担当していたので頻繁に客先へ行けず、完成後に意向と違う仕上がりになることもありました。やり直すとなれば、お客さまをお待たせしてご迷惑になります。一軒一軒丁寧に対応したいので、一つの工事が完了してから次の現場に着手します」

　顧客に不安を与えないようにと、工事が進む間もコミュニケーションを怠りません。建物や内装が形になってくると、「ここにコンセントを増やすとお掃除のときに便利ですよ」といったアドバイスもしています。
　「私は初めから壁紙の色や柄を決めません。事前に作る3Dのイメージ画像と実物では印象が異なりますし、同じ白でもいろんなタイプがあります。完成間近の部屋で壁紙を試しに当てることで、お客さまには実際に住む目線で見ていただけます。ご意見を聞いて、新たな提案が生まれることもあります」
　また新築では、ほとんどの部材に岡山産ヒノキを使用。「木は、育った気候のもとで使うと負担が少なく長持ちするうえ、地産地消につながりますから」と話します。

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