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コラム
マンションリノベーションで間取りって変えられるの?できないこともあるの?
2022年3月25日 公開 / 2022年3月29日更新
マンションリノベーションとは、間取りの変更、設備機器の交換等を伴う、比較的大規模な専有部分のリフォームのことです。
家族構成やライフスタイルの変化、または自分たちの好みにあった間取りに変えるリフォームを考えている方も多いのではないでしょうか?
「間取りって変更できるの?」
「対面式キッチンに変更できるの?」
「浴室をもっと広く変更できるの?」
いざマンションをリノベーションしようと思うと、気になることがたくさんでてくると思います。そこで、知っておきたいマンションリノベーションの基本をまとめました。これからマンションのリノベーションお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
マンションの間取り変更について、知っておきたい知識とは?
マンションリノベーションの間取りの変更とは、部屋と部屋の間の壁を取り払ってリビングや部屋を広くしたり、キッチンを移動したり対面キッチンに変更したりすることです。全体の間取りを変えることも可能になります。
●壁を撤去してLDKを広くする
●部屋の数を減らす・増やす
●対面キッチンに変更する
●水回り(キッチン・浴室・トイレ)を移動する
●廊下をなくして部屋を広くする
●間取りを変えて、生活しやすい動線にする
●収納力を増やす
などいろいろあります。マンションのリノベーションでは、上記以外にもできることが多くあります。家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、間取りを一から構築できるのがマンションリノベーションの魅力になります。
マンションのリフォームができるところ、リフォームができないところ
マンションのリノベーションでは、間取りを変えられるところと間取りを変えられないところがあります。
マンションには共用部分と専有部分があります。マンションでリフォームができるのは専有部分のみになります。共用部分はマンションの住民みんなの持ち物になりますので、リフォームをすることができません。これが一般住宅のリフォームとの大きな違いになります。
マンションの専有部分(リフォームができるところ)
間仕切壁(非耐力壁)
内装仕上げ
玄関扉(内部塗装・錠)
給排水管(横枝管)
玄関の内側からバルコニーの内側までの専有部分はリフォームができる部分になります。専有部分内であれば、古くなった配管を交換することができます。(一般的に配管の寿命は20年~30年と言われています)
マンションの共用部分(リフォームができないところ)
構造躯体(柱・梁・スラブ・外壁・界壁)
外装仕上げ
窓(窓枠・窓ガラス)
玄関扉(建具・外部塗装)
バルコニー
屋上テラス
給排水管(たて菅)
とくに注意したいのが、窓や玄関扉も共用部分になるということです。「窓ガラスをペアガラスに変えたい」「玄関扉を交換したい」と思ってもできないのです。
ただ古いマンションの場合は、マンション管理組合に交渉することで窓ガラスをペアガラスに変えることが可能になることもあります。その際のマンション管理組合との交渉は、リフォーム会社が行ってくれます。
IHクッキングヒーターには注意が必要!
玄関の内側からバルコニーの内側までの専有部分であればリフォームがなんでもできるというわけではありません。たとえばIHクッキングヒーターに交換したいと思ったら、マンション管理組合へ電気の容量を上げる申請を行わなければなりません。しかし古いマンションは全体の電気容量が少ないこともあるので、IHクッキングヒーターに交換することがむずかしいこともあります。マンションをリノベーションをすることを前提で購入することを考えている場合は、事前にマンション管理組合に確認をすることが大切になります。
マンションの間取りの変更で注意する3つのチェックポイントとは
チェックポイント① マンションの構造はラーメン構造なのか?、壁式構造なのか?
「ラーメン構造」
高層のマンションや中層のマンションは、ラーメン構造です。マンションのお部屋の中に柱や梁の凸凹があります。高層のマンションですと特に柱も大きくなり、お部屋のインテリアの邪魔になる存在になります。これは、柱と梁で建物を支えているラーメン構造の特徴になります。
ラーメン構造のマンションのリフォームでは、この柱や梁の凸凹をどうやってフラットに納めるかが課題のひとつになります。柱の凸凹を利用して収納スペースを作ったり、梁の凸凹を目立たせないように間接照明を作ったり、木製のルーバーやアルミのルーバーを入れるなどして、空間が整然と見えるように工夫します。
「壁式構造」
3階~4階の低層のマンションに多いのが壁式構造です。壁式構造は壁で建物を支えているので、壁や天井に凸凹はなく、スッキリとした空間に見えます。しかし、マンションのリフォームでは、壁を撤去できないというデメリットもあります。(壁が非耐力壁なら撤去・移動ができる場合もありますが、調査してみないとわかりません)
壁をさわれないなら、リビングを広くできないのか、とあきらめることになってしまいそうですが、ご安心ください。壁式構造のマンションのリフォームでは、壁でわけられた空間につながりを持たせて、壁の存在を抑えるといった工夫により、開放感のある空間を作ることができます。
チェックポイント② 排水管や排気ダクトの経路は確保できるのか?
キッチンの場所をかえたい、お風呂の場所をかえたい、トイレの場所をかえたいと計画した場合、まず最初に確認しないといけないのは、排水管や排気ダクトの経路は確保できるのかということが大切になります。直床だったり、床下の高さが低い場合は、排水管の傾斜が確保できないため、水回りの場所をかえることがむずかしい場合もあります。とくに排気ダクトは梁が邪魔をして経路がかえられない場合もありますので、キッチンの場所をかえられない場合もあるため、事前に確認をすることが大切になります。
ただし、直床の場合でも床を上げて床下に排水管を通すことで、水回りの場所をかえることが可能にすることもあります。直床だから水回りの場所がかえられないとは言いきれません。水回りはリフォームで場所をかえたい、と計画しているなら、マンションを購入する前にリフォーム会社に相談することをおすすめします。
チェックポイント③ マンションの管理規約はしっかり確認した?
マンションをリフォームする場合、マンションの管理規約がネックになることがあります。床をカーペットからフローリングに変えてはいけない、水回りの場所をかえてはいけないなどの、マンションの管理規約が設けられている場合があります。必ずリフォームをする前に、しっかりとマンションの管理規約を確認するようにしましょう。
マンションリノベーションの金額の相場は?
マンションリノベーションの費用は、リフォームをどこまでやるのか?、リフォームをどこまでこだわるのか?で費用は大きくかわってきます。大きな間取りの変更をするリフォーム工事は、工事規模も大きくなり費用も高額になってしまいます。
マンションリノベーションの費用の相場
工事規模の大きいリフォーム工事の費用の目安は、㎡あたり20万円~25万円と考えたらよいでしょう。例えば70㎡のマンションリノベーションの場合は、1400万円~1750万円はみておくといいと思います。
マンションリノベーションの費用が高くなる場合は?
水回りの場所を大きくかえるリフォーム工事、床材を無垢材やタイルなど素材にこだわったリフォーム工事、などマンションリノベーションの費用は工事内容や素材によってかわってきます。
間取りを大きくかえたい、素材の良いものを使いたい、と計画すると費用も大きくかわってしまいます。そのため、リフォーム工事の内容に優先順位をつけることが大切になってきます。リフォーム会社に予算を伝え、リフォーム工事のゆずれないことをリフォーム会社と一緒に考えていくことで、理想のリフォーム工事ができるはずです。
まとめ
今回はマンションリノベーションの間取りの変更、マンションリノベーションの費用についてご紹介しました。
マンションの構造や、マンションの管理規約によってマンションリノベーションには制約があります。そのためリフォーム会社は、その制約の中で、どうやってお客様の理想をかなえるのか?を求められるのです。
マンションリノベーションは一般の住宅のリフォームとは大きく違います。リフォーム会社を選ぶときは、マンションリノベーションの知識が豊富な会社を選ぶようにしましょう。マンションにどのような制約があっても必ずお客様が満足できる提案をしてくれるはずです。
また、マンションリノベーションを前提にマンションを購入して、いざリフォームをするときに部屋を広くできなかった、水回りの場所をかえれなかったとあとでわかるのを避けるたいですよね。もし、これから中古のマンションの購入を考えているなら、購入をする前にリフォーム会社に相談をしてください。
彩美工務店株式会社
マンションリノベーションアドバイザー 山下勝利
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