空間ペインター芳賀健太20周年展　街と絵⑦画家としての再認識

5月13日から、大分市中心部の、セントポルタ中央町商店街のエトウビルギャラリーにて、空間ペインター芳賀健太20周年パネル展&絵画展示販売会を開催中です。
会期も残り、今週までとなりました。

お越し下さった皆様、ありがとうございます。

先日から少しずつ、これまでを振り返る投稿をしています。

画家としての再認識

●今回は画家としての意識を高めていた時期の壁画をご紹介します。

これまで、主な壁画をご紹介してきましたが、
この時期に至るまで、壁画だけでなく、並行してタブローを中心とした個展を定期的に行いつつ、デザイン的な仕事もたくさんやってきました。

基本的に、お客さんからの依頼があっての壁画だったので、お客さんの要望に添い、個性はある程度引っ込めての壁画という認識で、個展で発表する絵とは、僕の中で一線引いていました。

その中で色々なことが重なり、
デザイン的なことは一切やめて、
絵画一本に絞り、画家としての自覚を高めていたのがこの時期でした。


そんな時期にやってきたのが、今回ご紹介する壁画です。






今回のイベント開催のきっかけにもなった作品でもあります。
ゆめつくり虫〜DOROBACHI STORY〜（大分市相生町）2018年に制作。

国民文化祭が大分で開催された時に、大分市のリーディング事業で「回遊劇場」というアートイベントが開催。


（当時の市報）

県内の様々なアーティストが参加する中、壁画部門で参加させて頂きました。

その時点では、壁画に対しては自分発信で描くという感覚がほぼなかったので、不思議なもので、産みの苦しみがかなりありました。



（制作前）
建物の形が、ドロバチの巣に似ていたことから発想を広げ、
2013年に個展用に描いた絵本的な絵画の連作「ゆめつくり虫」の続編をここに描こうと決めました。


（ゆめつくり虫）

単なる壁画ではなく、建物を使っての壁画の絵本的な作品。








テーマは生きること。そして、自然と文明の進歩について、食べる食べられる関係の2匹を対比させて描きました。

イベント開催から何年も残り、たくさんの方に楽しんで頂きましたが、



（イベントのボランティアスタッフさんが案内してくれた当時の写真や、
右下はイベント時のお客さんへのプレゼントの記念の絵画）


（携帯アプリゲーム「ポケモンGO」でもスポットになっていました。）

この作品が建物の改装で、昨年の2024年末で無くなることが決まり、そのお別れ会の準備で、今回のイベント会場を借りていましたが、
まさかの水害のアクシデントが起こり、借りることが出来なくなり、大変だったのですが、そのご縁が今回の開催に繋がったことは、「災い転じて福となす」ということわざの通り、人生どうなるかわからないと、あらためて思わされています。


↑作品展示が終了に伴い、デジタル資料として、
大分市役所さんが、動画としてyoutubeにて公開してくれています。


こちらの作品は、画集兼絵本としても、オンラインショップにて発売しております。

https://kukanpainter.thebase.in/items/41155625


この制作をしているタイミングで、東京の新宿駅の壁画のオーダーが来たことも、とても思い出深く、
意識の変化が次の物事を引き寄せた良い例だったと思っています。




この制作時期に、フランスのパリにあるルーブル美術館地下エリアでの展覧会のお誘いがあり、
画家としての意識を更に更に強めていきました。

当時の記事はコチラ
https://mbp-japan.com/oita/yoshiga/column/5040979/


●イベントの詳細




『空間ペインター芳賀健太20周年展　街と絵』
期間：2025年5月13日（火）～6月15日（日）休みは6月2日(月）
10時～18時
（※お店の事情により、変更の場合があります）
場所：エトウビルギャラリー
（大分市中心部、セントポルタ中央町商店街「エトウ南海堂」横）
●壁画の相談会も引き続きやっておりますので、
ご興味のある方、検討中の方がいらっしゃいましたらお問い合わせ下さい。
引き続きよろしくお願いします。