オーダー絵画:テーマは「再出発」
大分市の桜もそろそろ満開ですね(^^)
今回は以前、「桜のある風景」をオーダー頂き
制作した作品をご紹介いたします。
モチーフは、お客様がJAFの出している会報誌で紹介されていた
奈良の石舞台古墳の桜の風景の写真を見て、
このイメージがほしい!ということでご依頼頂きました。
以前に3.11のことを思って描いた絵をコラムに書きましたが(http://mbp-japan.com/oita/yoshiga/column/3194/)
その元となった作品でもあります。
この作品は、制作の中で、
少し不思議なご縁を感じ、制作環境にもかなりこだわったので、
とても印象に残っている作品です。
あらためてエピソードを書かせて頂きます。
制作のエピソード
このご依頼のお話しを頂いた当初は、
お客様から「菜の花の風景がほしいかなぁ~」と漠然としたイメージを
言われ、まだ決定ではありませんでした。
その後、連絡を待っている時期に
私の祖父が亡くなりました。
その少しあとに、
お客様からあらためて連絡があり、
この桜の風景を描いてほしいと、変更となりました。
ふと、なにかある気がしたので、
石舞台古墳を調べたところ、
眠っているのが「蘇我馬子」という説が書いてあり、
蘇我馬子は聖徳太子と共に、
日本に仏教を取り入れた方とのことでした。
ちょうど、亡くなった私の祖父がお寺の住職さんでもあったので、
なにかのご縁を感じ、
奈良の現地まで足を運ぶことにしました。
現地に行くと、
桜が満開で、菜の花も美しく咲き、
たくさんの人が訪れる素晴らしい場所でした。
単に観光名所というものではなく、
古墳をいつまでも残し、
寂しくないように
桜や菜の花を植え、
人々がいつも憩う場として整えられているように感じました。
その現地の空気や、感動を忘れないように、
帰ってすぐに制作に取り組んだのですが、
いつも以上に特別な作品になるような気がしたので、
制作環境にもこだわりました。
お香をたき、
音楽も仏教にまつわるCDを、、と思っていたら、
偶然、知り合いから「○○のまんだら」というCDを貸してもらえて、
制作に向かいました。
すると、描いているうちに右側の腰が痛くなり、
なんでだろう。。。と思い、
描く方向を変えると、不思議と痛みが無くなりました。
もしかすると「描く方向もこだわりなさい、、」とも言われたかのようでした。
そして、無事完成し、納品となりました。
今考えると、こだわりすぎて、
とても大げさなことをしたかなぁ~とも思うのですが、
納品後、お客様にはとても喜んで頂き、
ひとつひとつのこだわりが作品にも出たのかなぁ~とも思います。
また、この制作を通じて大切なことをたくさん教えて頂いたような気もします。
長くなりましたが、
以上が作品に関するエピソードです(^^)
読んで頂き、ありがとうございます。
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オーダー絵画制作についてはこちらをご参考ください。
http://mbp-japan.com/oita/yoshiga/service1/131/
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http://www.kukanpainter.com