工期は?費用は?Dotcon+展示会で寄せられた質問にお答えします【大分県・造園業】
家を新築したり、庭を整えたりするとき、シンボルツリーを植えたいと考える方は多いのではないでしょうか。
定番人気は繊細で涼しげな枝葉がどんな庭にも馴染むシマトネリコ、北欧調の住宅にもマッチするナチュラルなオリーブ、雑木らしい自然味のある幹が魅力のアオダモなど。
最近ではティーツリーやライラック、ユーカリなども人気が高まっています。
どの木も異なる魅力があるからこそ、迷われるもの。
今回は、シンボルツリーを選ぶ際に知っておきたいポイントと、庭師の視点からおすすめしたい木をご紹介します。
シンボルツリーに期待できる効果
ひとつ目は、おうちやお庭の雰囲気づくりです。
たくましい木、しなやかな木、花や実をつける華やかな木。木がまとう雰囲気を生かすことで、理想の住まいの世界観を演出できます。
ふたつ目は、目隠し効果。
窓にかぶるように木を植えれば、塀を立てるより圧迫感なく、自然に視線を遮れます。大きな木でなくても風に揺れる枝葉は視線を集め、玄関や窓への目線を逸らす効果が期待できるでしょう。
シンボルツリーを選ぶ3つのポイント
もちろん「見た目が好き」という理由だけで、シンボルツリーを選んでも構いません。ただ、木は植えた後も付き合っていくものですから、最低限、次のポイントは知っておくと安心です。
①木の伸び方
縦に伸びる木は成長が早いものが多く、定期的に高さを抑える必要があります。大きくなると個人で剪定するのは大変で、業者に依頼する場合も費用がかさみがちです。
一方、横に広がる木は、枝葉が外壁に触れて塗装が取れたり、車に当たったりすることも。隣家まで枝が伸びると、ご近所トラブルにつながる可能性もあります。
②根の張り方
横に大きく根を伸ばす木は、近くの花壇などを押し上げて壊してしまうことがあります。
逆に、建物に阻まれて根を伸ばせず、木そのものが弱るケースも。
この場合、根の周りをコンクリートなどで囲み、あらかじめ広がりを制限する方法もありますから、まずは庭師に相談してみましょう。
③どのくらいの期間、楽しみたいか
木は生き物ですから、病気や害虫等で突発的にメンテナンスが必要になることもあります。管理の難しい木は維持コストがかさみ、枯らしてしまったり撤去したりという結末を迎えることも。
だからといって、難しい木は避けるべき、とは思いません。
庭の主役は木ではなく、そこに暮らす人々。
植えたい木があり、その木を眺めることで心が豊かになるのなら、「一緒に過ごせる間だけでも楽しもう」と考えるのも一つの選択肢です。
木を粗末にしてほしいとは思いませんが、「一生責任を持たなきゃ」と気負う必要はない、というのが私の考えです。
常緑樹?落葉樹?庭師がおすすめしたいシンボルツリー
実際に庭づくりに携わる者として、比較的管理しやすいと感じるのはヤマボウシやハナミズキです。
ヤマボウシは常緑・落葉があり、年中緑を楽しみたい方、季節の移ろいを感じたいという方、双方におすすめできる品種。初夏には白く可憐な花を楽しめ、まとまりやすい樹形も魅力です。
ハナミズキは丈夫で管理がしやすいことから、街路樹にもよく選ばれる木です。春につける花は白・紅・ピンクがあり、和洋どちらにも合わせやすいのが特徴。花の色で木の印象ががらりと変わるので、選ぶ楽しさもあります。
近年は常緑樹が好まれがちですが、個人的には、季節によって姿を変える落葉樹にしかない魅力もあると思っています。
落葉樹は葉の形が独特なものが多く、個性豊かです。冬には葉が落ち、掃除が必要になりますが、実は常緑樹も一年を通して葉を落とすので、手間に大きな差があるとは感じません。枝だけになっていく姿の儚さも、落葉樹の味わいといえます。
繰り返しになりますが、庭の主役は木ではなく、そこに暮らすお客様です。
管理の大変を敬遠するのではなく、植えたいと思った気持ちを大切にしていただきたい。そのうえで、ご家庭にあった管理方法や植え方を、共に考えていくのが私たちの仕事だと考えています。
お客様自身が納得して「選べる」ようにすること。それが首藤造園が大切にする価値観です。


