【首藤造園】27歳で造園会社を継いだ私が、コラムを始める理由【大分県豊後大野市】
2025年には豊後大野市でも37.6度を記録するなど、夏の暑さは年々厳しくなっています。その影響もあり、8月を迎えると、お客さまからこんな声を聞くことが増えます。
「夏になると庭が雑草だらけになってしまう」
「芝生が枯れている」
「庭木が弱ってしまったのですが、どうしたらいいですか」
実はこうした悩みの多くは、8月になってからでは対処が難しいことがあります。7月のうちの準備が、夏のお庭を大きく左右します。
今回のコラムではそのポイントをご紹介できたら、と思います。
雑草対策は「生えてから」ではなく「生える前」
個人のお客様から最も多くいただく相談は、
「雑草を生えなくさせるには、どうしたらいいですか?」
というものです。
人にとっては厳しい暑さですが、梅雨明けの今は雑草にとって光合成が活発になる絶好の生育期。成長スピードが一気に上がるため、数日見ないうちにお庭全体が草で覆われてしまう原因もここにあります。
加えて、伸びた雑草がつくる日陰は、蚊や害虫にとって格好の隠れ家になります。「庭の手入れをしたいけど、虫が多くて出られない」という悪循環に陥るご家庭も少なくありません。
だからこそ大切なのは、「生えてから何とかする」のではなく、「生える前に対策する」という考え方。ご家庭で取り入れやすい方法を3つご紹介します。
①除草剤を活用する
最も手軽なのは除草剤です。
除草剤には、これから生えてくる雑草を抑える「土壌処理型」と、すでに生えている雑草を枯らす「茎葉処理型」があります。毎年同じ種類の除草剤を使用すると効果が薄くなってしまうため、お庭の状態や目的に合わせて選ぶことで比較的安価に雑草を抑制することができます。
しかし、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、安全面を考えて抵抗を感じる方も少なくありません。その場合は、別の方法も検討するとよいでしょう。
②草むしりは「小さいうち」が勝負
「どうせ抜くなら、もっと伸びてからまとめてやろう」と思いがちですが、実は草むしりこそ7月が大切な時期です。
8月に入ると雑草は勢いを増し、根を深く張ります。大きく育った雑草は抜くのに力が必要ですし、根が途中で切れてしまうと、すぐにまた生えてきてしまいます。
その後の維持管理を考えると、一度で終わらせようとするよりも、小さいうちにこまめに手を入れる方が、結果的に手間を減らすことにつながります。
③草刈りは道具選びも重要
広いお庭では草刈り機を使うことも多いでしょう。鉄製の刃を使用するのが一般的ですが、イネ科の雑草は成長点が地面すれすれにあり、かなり短く刈り込まなければ成長点を傷つけるのは難しいとされています。あえて地面から草を15㎝程残し、その後の成長を抑制する「高刈り」という方法もありますが、自宅のお庭にはあまり向かない方法でもあります。
一方、ナイロンコード式草刈り機は地面近くまで刈れ、成長点を傷つけやすい反面、砂利をまき散らす危険もあります。窓ガラスや車の破損リスクもあり、安全面への配慮が欠かせません。
このように、雑草対策に絶対的な正解はありません。だからこそ、毎年同じことで悩んでいるなら、一度対策そのものを見直してみることをおすすめします。
例えば、一部を防草土やコンクリートに置き換えたり、防草シートや砂利などを組み合わせた管理方法を取り入れることで、日々の負担を大きく減らせます。
芝生・庭木の夏越し管理。7月にやってはいけないお手入れ
雑草は小さいうちの対策が大切ですが、芝生は反対に短く刈り込みすぎないことがポイントです。葉がない状態で根に強い日差しが当たると、芝生に深刻なダメージを与えてしまいます。
そのため、7月に一度刈込み、8月は適度な長さを保ち、芝生の勢いを保ちながら夏を乗り切り、気温が落ち着く秋に本格的な刈り込みを行いましょう。
庭木についても同様で、真夏の植え替えや剪定は避けたい時期です。
植物は暑さですでに体力を消耗しているため、大きく枝を切ったり植え替えたりすると、さらに弱ってしまうことがあります。夏は風通しを整える程度の軽い管理にとどめると安心です。
夏のお庭は「困る前」のひと手間が大切
私たちが大切にしているのは、「困ってから直す」のではなく「困らないように育てる」という考え方ですが、日々の忙しさの中でそれらすべてを準備することはとても難しいことです。
「自分の庭にはどんなやり方が合っているのだろう、現状をよくするにはどんな方法があるだろう」とお悩みの際は、地域の造園のプロとして、お庭に合った管理方法をご案内いたします。
首藤造園では「美しさ」と「実用性」の両立を大切にし、お客様の暮らしに合った無理のない未来を提案しています。どうぞお気軽にご相談ください。


