入れ歯で満足に噛めない方必読! 自由診療歴20年の歯科医が教える【噛める入れ歯の条件】とは?
誰でも保険診療を行う歯医者には一度や二度はお世話になったことがあるはず。しかし「自分の歯にとってこの治療で本当に良かったのか」と不安や疑問を持つ人は少なくない。どんな治療が自分の歯にいいのかもわからず治療方法の選択を迫られた人も多い。
こうした問題に真摯に向き合っている歯科医師がいる。城崎町の「NOAH DENTAL OFFICE」の諫山正典院長だ。諫山院長は九州歯科大学を卒業後、保険医療機関での数年の勤務医を経る中で、保険診療の限界を感じていた。そこで、患者への新たな選択肢を提供するため、自費診療の歯科医院を開業するに至った。
現行の保険診療では、歯科を含めあらゆる分野で医師のできることに限りがあるのが現状。少子高齢化に伴う医療費の増大で、保険組合が医療費の支払い拒否を医療機関につきつけることが多くなり、医師が保険組合の査定の範囲内で、治療計画を立てざるを得なくなっている。医師が「健康になるための、患者に最もふさわしい治療」をやりづらくなっているのだ。
諫山院長は、「現行の保険診療では、満足のいく医療を提供できない」と自費のみの診療に切り替えた歯科医の一人。通常の保険診療では診査・診断にかけられる時間と労力は限られているが、諫山院長は、患者が最良の選択をできるように、6~7時間を費やす。初日に、顔写真・口腔内写真の撮影、口の模型作り等々十分な診査を行い、後日治療計画を個室で患者と納得のいくまで話し合う。通常、自費診療では3万円以上はかかるこの診査・診断。諫山院長は「多くの方に\"自分の状態を正確に知る\"という体験をしてもらいたい」という考えのもとに8千円に設定。口の状態は、心や体の状態に密接に関連している。だからこそ大切にすべきところ。「人を幸せにする歯科医療の追求」を信念とする歯科医に、これからも意思を貫いていってほしいと思った。現行の保険制度化で「納得の治療」を求めるならば、患者自身が医療の受け方を真剣に考える時代なのかもしれない。
(記・佐藤)