ウェルビーング経営に向けて
ハラスメントやダイバーシティなどのことを考えていると
コミュニケーション不足に行きついてしまうことがあります。
職場でのコミュニケーションは2つの種類があります。
1つは「業務上」のコミュニケーション、
もう1つは「業務外」のコミュニケーションです。
業務上のコミュニケーションが十分でなければ、
業務外のコミュニケーションはほぼ成立しないでしょう。
業務上のコミュニケーションに関しては、
仕事で問題を抱えている部下がいれば、今の状況をしっかり聞いて
「問題の原因は何か」「解決するためには何が必要か」
「それは部下だけでできるのか」「自分(上司)はどんなサポートをするべきか」
などの会話を通じて問題解決を図る必要があります。
ただ単に「こうしなさい」とアドバイスや指示をすればいい、
それで業務上のコミュニケーションは十分だと勘違いをしてはいけません。
会話から「今、このような問題を抱える部下はどんな気持ちなのか」と
相手の心情に思いを馳せることで業務上のコミュニケーションは初めて成立します。
問題解決が図れるように導く会話をし、
その問題を抱えている今の部下の気持ちをくみ取ることが必要なのです。
仕事の話がきちんとできていない状況で、プライベートについて会話をしても
当たり障りのない内容にとどまってしまうのです。
コミュニケーションは仕事が先で、プライベートは後なのです。