生涯現役を助ける「エイジマネジメント」という言葉をご存じでしょうか?①
エイジマネジメント施策を年代別に紹介してみたと思います。
「20歳代 労働生活の適応期」にはエイジマネジメントの基礎となる快適生活設計を
意識づけることが主題となります。「快適生活設計」とは、仕事のみに価値をおくのではなく、
生活全体を価値あるものとして認識できるように働きかけることが重要で、健康な生活者として
自覚を持つようにできるようにすることです。新入社員研修や定期健康診断の際に睡眠や食生活を
チェックすることで、個々人の生活リズムの確立を目指す働きかけが望まれます。
加えて、睡眠バランスの適正化を心がけ休日に寝だめしたりしないよう、また活動量に見合った
食生活を心がけるよう意識づけづることも大切です。
「30歳代 中高年への準備期」には健康状態および労働適応能力に関心を持ち、行動につながる
ように促すことが主題となります。「余暇時間の確保」と「健康づくり」を積極的に勧める
時期です。勤務時間・休憩時間の適正管理を行い、過重労働に陥らないようにする取り組みが
必要になります。余暇時間の確保とあわせて、運動習慣を持つことが重要となります。
手軽にできる運動プログラムとして。ウオーキングやジョギングがあり体力面のみならず、
精神衛生の面でも効果が期待できます。
「40歳代 高齢労働前期対策」には高齢期の労働実現に向けて行動変容・意識改革を実践する
ことが主題となります。現在の仕事における自身の能力と仕事の要求度との均衡状態を知り、
健康に働くためには何をしなければならないかを認識させることが必要になります。
勤務と余暇のバランスを再度見直し、「慢性疲労の低減」と「体力の保持増進」を実践すること
が必要となります。
「50歳代 高齢労働後期対策」実践期にあたり、実践するための「助走」が主題となり、
労働適応能力を保持・増進する取り組みが必要になります。現在の仕事における自身の能力と
仕事の要求度との均衡状態を知り、「生産性を維持しながら健康に働くためには何をしなければ
ならないか」を認識し行動につなげていく必要があります。疾病を含めた自身の健康状態を知り、
労働可能な職務範囲を見極める必要もあります。自信の健康に関心を持ち、積極的な運動と
日常生活により、体力の保持・増進に努めることが大切になります。
「60歳代前半 70歳現役に向けた実践期」疾病を含めた健康状態に留意し、労働可能な
職務範囲を見極め、働くことによって健康が維持され、アクティブ・エイジング・サイクルの
確立を職場・企業全体でい支援することが重要となります。積極的な運動と活動的な日常生活を
心がけ、体力の保持・増進に努め、働くことに喜びを見出すことが重要となります。
「60歳代後半 健やかな高齢労働期」最終実践期にあたり、健康な生活を維持して十分な
労働能力を発揮することが主題となります。疾病を含めた健康状態に留意し、労働可能な
職務範囲を見極め、働くことによって健康が維持され、アクティブ・エイジング・サイクルを
確立すします。就労継続によるウェルビーングの実現が社会的な合意事項となります。
自身の健康に関心を持ち、適度な運動と活動的な日常生活を心がけ、体力の保持・増進に
努める必要があります。
超高齢化社会になっている今は、働く意欲のある高齢者に働いてもらわないと、社会が
回らなくなってしまうのは事実として迫ってきています。
少子化が止まらない状況で、労働力人口の増加のためにも、高齢者・女性・障害のある方
など多くの方に労働参加をしていただく必要があります。
そのためにも健康やワークライフバランスに気を配っていく必要があるのではないでしょうか。