生涯現役を助ける「エイジマネジメント」という言葉をご存じでしょうか?①
今回は「独立行政法人高齢・障害・求職者支援機構」の
「高齢期を元気に働くために!ー70歳雇用に向けた従業員向けエイジマネジメント施策
に関する調査結果ー」の内容を簡単にご説明したいと思います。
「労働適応能力」というのは、能力や体力には個人差があり、各自の職務をどれほど
上手に遂行できるかを示すものです。
運動習慣の形成と労働適応能力には関連があり、調査結果よると「運動習慣がある者ほど
勤務時間が短い傾向があり、優れた労働適応能力があることが確認されました。」
運動習慣を形成するためにはワークライフバランスが重要であることが再確認されました。
ワークライフバランスが良いほど労働適応能力が高いことが示唆され、過重労働は
労働適応能力を低める危険因子であることも示唆されています。
運動習慣がある者、労働適応能力が高い者は、そうでない者と比較して転倒/転落の
生活機能に対する自己評価高く、疲労の程度が低いことも示唆されています。
また、勤務時間及び休憩時間が適切に設定されている職場、ワークライフバランスが
良い職場ほど、疲労回復の指標が良いことも示唆されています。
高齢期における就業意識を高めるためには、労働適応能力の維持推進が最重要課題であり、
加えて運動習慣の形成、生活機能、体力水準の維持増進が必要だと考えられています。
次回も、「高齢・障害・求職者支援機構」の調査研究結果から年代別に
どのような対策を講じるのが良いのかについて書いてみたいと思います。