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佐藤正治

「社労士」社労士EAPで生産性向上や人材定着に取り組むプロ

佐藤正治(さとうまさはる) / 社会保険労務士

masaharu社会保険労務士事務所

コラム

ワーク・ライフ・バランスがなぜ必要なのか②

2024年6月21日

テーマ:パフォーマンスの維持

コラムカテゴリ:ビジネス

 事業所(会社)が私生活の部分にまで気を配る必要があるのかというと、
出来れば可能な範囲で、従業員の私生活の部分の困りごとに対して支援することは
必要なことだと思います。

 最近ではある程度普及した従業員の健康に配慮する経営もそうではないでしょうか。
従業員の方が健康を害して休むことで生産性が落ちたりすることを防いだり、
健康を害している状態で無理して働くことで生産性が落ちたりすることを防ぐために、
事業所(会社)が従業員の方の健康維持向上に関わっていくことの必要性は、
理解できるでしょうし、すでに取り組んでいる事業所(会社)も多くなっています。

 健康以外にも従業員の方の私生活の部分での悩みや問題で、仕事に影響を与えていることは
あると思います。例えば、家族の問題や金銭的な問題や婚姻生活に関する問題なども結果的に
仕事に影響を与えているはずです。私生活の悩みがあることで仕事に集中できない場合が
あるかも知れません。私生活の悩みにより仕事の生産性が落ちているかもしれません。

 しかしながら、私生活の部分はあくまでプライベートな部分なので、基本的には事業所(会社)
はタッチできない部分です。それでも、仕事の生産性が落ちていることに関しては対処する必要が
あるはずです。私生活に関わる部分にタッチすることには限界があるので、事業所(会社)として
支援できる部分があれば、支援してあげた方が生産性の向上にもつながります。

 何か問題(プライベートな部分を含めて)が起きた時に相談できるような環境を作ることは
出来るのではないでしょうか。相談を受けて、事業所(会社)では対応できない部分については、
行政サービスや相談機関を紹介するといった情報提供をするだけでも良いと思いますし、
何より話を聞いてあげるといったことだけでも良い効果はあると思います。

 もちろんプライベートな部分なので、本人が希望する場合に限ることが大切で、強制する
必要はありません。相談したいと思った時に、相談できる環境があることが大切なのでは
ないでしょうか。加えて安心して相談できるようにするために心理的安全性を醸成することや
プライベートなことなので秘密保持に配慮する必要もあります。

 人を大切にする事業所(会社)にしていくとはそういうことではないでしょうか。
人を大切にして、人材の定着や従業員のエンゲージメントや生産性を向上させ、事業を継続させる
ためにもこれから必要な事ではないでしょうか。

この記事を書いたプロ

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