朝に膝がこわばる原因|朝の一歩目で膝が痛い方へ

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「膝痛|しゃがめるけど立ち上がれない原因」という内容になります。
「しゃがむことはできるのに、そこから立ち上がる時に膝が痛い」
「床に座ると、立つ時だけ膝に力が入らない」
「しゃがめるから膝は悪くないと思っていたけど、立ち上がりだけつらい」
このようなお悩みは、膝そのものだけでなく、足首・股関節・骨盤がうまく連動できていないことが関係している場合があります。
膝は体を支える大切な関節ですが、膝だけで体を持ち上げているわけではありません。しゃがんだ姿勢から立ち上がる時は、足裏で床を押し、足首・膝・股関節が順番に伸び、骨盤と体幹が安定することで、体重を上に持ち上げています。
つまり、しゃがめるけど立ち上がれない状態は、関節が完全に壊れているというより、体を持ち上げるための筋肉や関節の連動が使いにくくなっているサインとして考えることができます。
今回は、膝痛で「しゃがめるけど立ち上がれない」と感じる原因について、膝だけでなく足首・股関節・骨盤のつながりから解説します。
目次
1. しゃがめるのに立ち上がれないのはなぜ?

しゃがむ動作と、しゃがんだ姿勢から立ち上がる動作は、似ているようで体の使い方が大きく違います。
しゃがむ時は、体重を下に下ろしていく動作です。膝・股関節・足首が曲がりながら、筋肉はブレーキをかけるように働きます。特に太ももの前側の大腿四頭筋、お尻の大殿筋、股関節まわりの筋肉、ふくらはぎなどが、体が急に落ちないように支えています。
一方で、立ち上がる時は、体重を下から上に持ち上げる動作です。足裏で床を押し、足首が安定し、膝が伸び、股関節が伸び、お尻と太ももの筋肉が一緒に働く必要があります。ここでは、大腿四頭筋だけでなく、大殿筋・中殿筋・ハムストリングス・ふくらはぎ・体幹の安定性も大きく関係します。
つまり、しゃがめるということは、膝関節が曲がる負荷にはある程度耐えられている可能性があります。もちろん痛みの程度や疾患の有無によって違いはありますが、完全に関節の動きが失われている状態であれば、深くしゃがむこと自体が難しくなることが多いです。
それでも立ち上がれない場合は、膝関節そのものの問題だけでなく、曲がった状態から体を押し上げる筋肉の出力がうまく入らないことが考えられます。
特に、股関節が硬くなっているとお尻の筋肉が働きにくくなります。足首が硬いと、足裏で床を押す力が安定しにくくなります。骨盤が後ろに倒れたままだと、太ももだけで無理に体を持ち上げようとして、膝の前側や内側に負担が集中しやすくなります。
そのため、しゃがめるけど立ち上がれない膝痛は、「膝が曲がるかどうか」だけで判断するより、「体を持ち上げる連動が働いているか」を見ることが大切です。
2. 膝だけでなく、体重を持ち上げる力が落ちている

しゃがみ込んだ姿勢から立ち上がる時、体は足裏から床を押す力を使って上に伸びていきます。この時に大切なのは、膝だけの筋力ではありません。
まず足裏が安定して床につき、足首が適度に動き、膝がつま先と同じ方向に向き、股関節がしっかり曲がった状態から伸びていくことで、体を持ち上げる力がスムーズに伝わります。さらに骨盤が安定し、体幹が前後左右にぶれにくい状態であれば、太ももやお尻の筋肉が力を出しやすくなります。
反対に、足首が硬くなると、しゃがんだ時に重心が後ろへ逃げやすくなります。すると、立ち上がる時に足裏で床を押しにくくなり、膝だけで踏ん張るような動きになりやすくなります。
股関節が硬い場合も同じです。股関節が十分に曲がらないと、しゃがむ時に骨盤が後ろへ倒れたり、膝だけが前に出たりしやすくなります。その状態から立ち上がろうとすると、本来働いてほしいお尻の筋肉が使いにくくなり、太ももの前側や膝まわりに負担が集まりやすくなります。
足首が硬いと起こりやすいこと
足首の動きが悪いと、しゃがんだ時にかかとが浮きやすくなったり、膝が内側に入りやすくなったりします。立ち上がる時には、床をまっすぐ押す力が弱くなり、膝にねじれや横方向の負担がかかりやすくなります。
膝は曲げ伸ばしを得意とする関節ですが、ねじれや横ぶれにはあまり強くありません。そのため、足首が硬いことで膝の動きが乱れると、立ち上がる瞬間に痛みや不安定感が出やすくなります。
股関節が硬いと起こりやすいこと
股関節は、体重を支える大きな関節です。しゃがむ・立つ・歩く・階段を上るといった動作では、股関節がしっかり働くことで膝の負担を減らしています。
しかし股関節が硬くなると、骨盤の動きが悪くなり、お尻の筋肉が働きにくくなります。本来であれば股関節とお尻で受け止める負担を、膝が代わりに受けるようになります。
その結果、しゃがむことはできても、立ち上がる瞬間だけ膝に痛みが出るという状態につながりやすくなります。
3. 変形性膝関節症との違い

「しゃがめるけど立ち上がれない」と聞くと、変形性膝関節症を心配される方も多いと思います。
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨や半月板、骨の形、関節内の炎症などが関係して、膝そのものに痛みや動きにくさが出る状態です。進行すると、膝を深く曲げること自体がつらくなったり、正座や階段、歩き始め、長時間歩行で痛みが出やすくなったりします。
一方で、しゃがむことはできるけれど立ち上がる時だけつらい場合は、関節の変形だけでなく、体を持ち上げる筋肉の働き方や、足首・股関節・骨盤の連動低下が関係していることがあります。
もちろん、痛みが強い場合や腫れがある場合、膝が熱を持っている場合、急に膝が動かなくなった場合は、関節内の問題も考える必要があります。ですが、しゃがむこと自体はできていて、立ち上がる瞬間だけ痛い、踏ん張れない、力が入りにくいという場合は、膝だけでなく体全体の使い方を見直すことが大切です。
変形性膝関節症と言われた方でも注意が必要です
変形性膝関節症と言われた方でも、全員が同じように膝を曲げられないわけではありません。初期から中等度の段階では、しゃがむことはできるけれど、立ち上がる時に痛みが出る方もいます。
この場合、関節の変化に加えて、足首や股関節の柔軟性低下、太ももやお尻の筋力低下、骨盤の不安定さが重なることで、立ち上がりの負担が膝に集中している可能性があります。
大切なのは、変形があるかないかだけで判断しないことです。膝の画像上の変化と、実際の痛みや動作のつらさは必ずしも一致しません。今どの動作で痛いのか、どの関節が動きにくいのか、どこで体重を支えられていないのかを確認することが重要です。
4. どのような人がなりやすいか

しゃがめるけど立ち上がれない膝痛は、普段の生活で関節を大きく動かす機会が少ない方に起こりやすい傾向があります。
たとえば、長時間座りっぱなしの方は、股関節が曲がった状態で固まりやすくなります。股関節の前側が硬くなり、お尻の筋肉が働きにくくなると、立ち上がる時に股関節ではなく膝で頑張る動きになりやすくなります。
反対に、立ちっぱなしが多い方も注意が必要です。長時間立っていると、足裏・ふくらはぎ・足首まわりが硬くなり、重心が偏りやすくなります。足首の柔軟性が落ちると、しゃがむ時や立つ時に膝の向きが乱れやすくなります。
また、車移動が多い方も、股関節や骨盤まわりが硬くなりやすいです。座っている時間が長いと、股関節を深く曲げる・伸ばす機会が少なくなり、いざ床から立ち上がる時にお尻や股関節の筋肉がうまく働きにくくなります。
このように、普段の生活で足首・股関節・骨盤の動きが少なくなると、立ち上がる時に必要な連動が低下します。その結果、膝だけで体を持ち上げようとして、痛みや不安定感が出やすくなります。
膝痛という形で出ていても、原因は膝だけではなく、足・股関節・骨盤の硬さや使い方に隠れていることがあります。
5. セルフチェック

ここでは、膝だけでなく、足首と股関節の硬さを確認する方法を紹介します。痛みが強い場合は無理に行わず、できる範囲で確認してください。
足首の硬さチェック
壁の前に立ち、片足を壁から少し離して置きます。かかとを床につけたまま、膝をゆっくり前に出して壁に近づけてみてください。
この時、かかとが浮いてしまう、膝が内側に入る、ふくらはぎや足首の前側が強くつまる場合は、足首の動きが硬くなっている可能性があります。
足首が硬いと、しゃがむ時に重心が後ろへ逃げやすくなり、立ち上がる時に床を押す力がうまく使えません。その結果、膝に余計な負担がかかりやすくなります。
股関節の硬さチェック
椅子に浅く座り、片方の足首を反対側の膝の上に乗せます。いわゆる「あぐらに近い形」を椅子の上で作るイメージです。
この時、膝が大きく上に浮く、股関節やお尻が強くつっぱる、左右で大きな差がある場合は、股関節やお尻まわりの柔軟性が低下している可能性があります。
股関節が硬いと、しゃがむ時に骨盤が後ろへ倒れやすくなります。その状態から立ち上がろうとすると、お尻の筋肉が使いにくくなり、膝だけで踏ん張る動きになりやすくなります。
立ち上がりチェック
椅子に座り、足裏を床につけます。そこから手を使わずにゆっくり立ち上がってみてください。
この時、膝が内側に入る、つま先より膝が大きく前に出る、体が左右にぶれる、片方の膝だけ痛い場合は、足首・股関節・骨盤の連動がうまく働いていない可能性があります。
立ち上がる時は、膝だけを見るのではなく、足裏で床を押せているか、股関節から体を前に倒せているか、お尻で支えられているかを見ることが大切です。
6. セルフケア

しゃがめるけど立ち上がれない膝痛では、膝だけを動かすよりも、足首と股関節の柔軟性を取り戻し、体を持ち上げる連動を作ることが大切です。
足首ゆらし
椅子に座り、片足を少し前に出します。かかとを床につけたまま、つま先を上げ下げしたり、足首を小さく回したりします。
強く伸ばす必要はありません。足首まわりをゆっくり動かし、ふくらはぎや足裏のこわばりをゆるめるイメージで行います。
足首が動きやすくなると、しゃがむ時に重心を安定させやすくなり、立ち上がる時に床を押す力が入りやすくなります。
股関節前側のストレッチ
片膝立ちの姿勢を作り、後ろ側の脚の股関節前面を伸ばします。腰を反らせるのではなく、骨盤を立てたまま、体を少し前に移動させるように行います。
股関節の前側が硬い方は、立ち上がる時に股関節が伸びにくくなります。その結果、お尻の筋肉が働きにくくなり、膝に負担が集まりやすくなります。
このストレッチでは、腰を反らせて無理に伸ばすのではなく、股関節の前側がじんわり伸びる範囲で行うことが大切です。
お尻のストレッチ
仰向けになり、片方の足首を反対側の膝に乗せます。そのまま太ももを胸の方に近づけると、お尻の外側が伸びやすくなります。
お尻の筋肉は、立ち上がる時に股関節を伸ばし、骨盤を安定させるために重要です。お尻が硬くなると股関節の動きが制限され、膝で頑張る動きになりやすくなります。
正しいしゃがみ方の練習
足を肩幅程度に開き、つま先と膝の向きをそろえます。背中を丸めすぎず、股関節からお尻を後ろに引くようにして、ゆっくりしゃがみます。
この時、膝だけを前に出してしゃがむのではなく、股関節と足首も一緒に使うことを意識してください。立ち上がる時は、足裏全体で床を押し、お尻と太ももで体を持ち上げるイメージで行います。
痛みがある場合は深くしゃがむ必要はありません。浅い範囲で、膝が内側に入らないように確認しながら行うことが大切です。
7. まだしゃがめる段階でやるべきこと

しゃがめるけど立ち上がれないという状態は、まだ完全に動けなくなっているわけではありません。だからこそ、今の段階で体の使い方を見直すことが大切です。
足・股関節・骨盤は、体を支える土台です。この部分の柔軟性や安定性が落ちると、立ち上がる時だけでなく、歩く、階段を上る、車から降りる、低い椅子から立つといった日常動作にも影響が出やすくなります。
土台が硬くなると、重心の位置がずれ、膝にかかる負担が増えます。最初は「立ち上がる時だけ痛い」程度でも、放置していると階段、歩き始め、長時間の歩行、正座、床からの立ち上がりなど、痛みを感じる場面が増えていくことがあります。
大切なのは、膝の痛みだけを追いかけるのではなく、なぜ膝に負担が集中しているのかを確認することです。
足首が硬いのか、股関節が動きにくいのか、骨盤が安定していないのか、お尻や太ももの筋肉がうまく働いていないのか。そこを確認することで、膝にかかる負担を減らしやすくなります。
「まだしゃがめるから大丈夫」と思っているうちに、体は少しずつかばう動きを覚えてしまいます。
膝痛でしゃがめるけど立ち上がれない方は、今よりも悪くなる前に、足首・股関節・骨盤を含めた体全体のバランスを一度見直してみてください。
大分駅前整体院では、膝だけでなく、足・股関節・骨盤・姿勢・歩き方のつながりを確認しながら、立ち上がる時に膝へ負担が集中しにくい体づくりをサポートしています。
しゃがめるうちに、早めにご相談ください。


