保育のプロ ~園長の専門性を考える~
成人式が無事に終わり、インタビューでよく聞かれていたことですが、
「あなたの夢は何ですか?」
「これからどのようなことを頑張りたいですか?」
ひとり一人がちゃんと答えている姿に、意思を表明する経験の豊かさを感じます。
「あなたは・・・」と聞かれた時、答えることができるのは、
子どもの時から「どうしたいの?」「何が好きなの?」「どれにする?」と問いかけ続けられた証拠です。
問いかけられるからこそ、子どもたちは考え、自分の思いを出すことができます。
もし「これしなさい」など選択する機会が極端に少なく、受動的な行動が多い場合は著しく表明の機会を失います。
子どもの権利条約の大きな4つの権利
①生きる権利
②育つ権利
③守られる権利
④参加する権利があります。
④には意思を自由に表出すること、何かを行うときには自分の意見を出し、参画することが権利としてあげています。
教育は、専門性を持つ保育者、保育教諭、教師等がちゃんと機会を作り(設定し)、子どもの気持ちを受け止める時間を意識することで、本来の学びへと繋がります。
私たち教育者は、子どもの権利に基づいて、ふさわしい教育の場を作り、また子どもたちの可能性を引き出す担い手なんだという意識を持ちたいものです。