「昔のように、夫にときめかなくなった」あなたへ

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:夫婦関係の悩み

夫のことを
前のように好きだと思えない。

そんなふうに感じることは
ありませんか?

このまま、夫婦でいてもいいのかな。

こんな状態で
夫婦って言えるのかな・・・

今日は、そんな気持ちをお持ちの方に
お伝えします。




●夫に「ときめき」を感じない

結婚して何年、何十年と経つと
家族としては好きだし
大事だと思うけれど

夫に対して「ときめき」を感じない。

「そういうものだよ」と
言われるけれど、

でも、これって
夫婦って言えるんだろうか。

私の人生、こんな結婚生活で
終わってしまっていいんだろうか・・・

そんな漠然とした
モヤモヤや寂しさだったり

夫に対して
前のような感情を持ち続けられない
自分への罪悪感だったり、

そんな思いを感じてしまう、
というお話もよくうかがいます。


●ときめかないと、夫婦じゃない?

ずっと昔、芸能人ご夫婦が

「もう、相手にときめかなくなったから
夫婦ではいられない」

と言って、
離婚したことがあったそうです。

もちろん、離婚理由は
それだけではないと思いますが

それを聞いて

「ときめかなくなったら、夫婦ではないのだ」

と感じた方もいらっしゃったと思います。

そうすると

「もう、ときめいてないのに
いつまでも夫婦を続けている自分って
間違っているのではないか」

という気持ちが
生まれてくることがあります。


●ときめきはいつまで続くのか

ただ、実際は
出会った頃、新婚の頃のときめきが
変わらずにずーっと続くことは
残念ながら、ありません。

ときめきは
相手をよく知らない時期に、
「もっとこの人をのことを知りたいな」
という欲求から生まれます。

知り合って何年も経ち
ある程度、相手のことを知った後で

出会ったときと同じ種類の
ときめきを持てるかというと
それは、かなり難しいことです。

もし、ときめきがなくなったら
夫婦でいられないのなら、

私たちは、何度も
結婚と離婚を繰り返さなければ
なりません。


●私たちは、つねに変化し続けている

私たちは、変わっていきます。

年齢を重ねるごとに
外見はもちろん、
心も変わっていきます。

出会った頃に、ステキだと思った
相手の好ましい部分が

結婚して、ともに暮らしていく中で
だんだんと嫌だなと感じることもあります。

たとえば、自分が人見知りタイプで
夫が社交的だった場合、

誰とでもすぐに仲良くなれる夫を
魅力的に感じるかもしれません。

でも、結婚しても
友だちが多いゆえに、
休日も出かけてばかりの夫に

だんだんイライラしたり
八方美人かよ!と不満に感じることもあります。

もちろん、逆もあります。

最初は「この人のこういうとこ、
あまり好きじゃないなあ」

と思っていたことが
実はいいところだったと思えるようになったり。

たとえば、先ほどの例で
出会った頃は、夫の八方美人的なところが
鼻についていたけれど

結婚したあと、親戚の集まりのときなど
誰とでも仲良く話してくれるので

人見知りな自分は
無理して会話しなくていいので
助かっちゃったり。


●不可能を可能にしようとすると・・・

こんなふうに
人の気持ちって、

環境や状況によっても
どんどん変化していくものです。

それなのに、
出会った頃と同じように
相手のことを好きでいなければいけない、
としたら。

出会った頃のようなときめきこそが、
パートナーとしての愛情だ、
としたら。

それは、心の仕組み的に
とても無理なことです。

無理なことを可能にしようとしても
なかなか叶えることはできないので

結果的に、頑張れば頑張るほど
無力感にしかならないのです。


●ときめかなくても、いいじゃない?

夫婦の愛情のカタチは、
それぞれの夫婦の数だけある、と
私は思っています。

出会った頃のように
ずっと恋人同士のようなラブラブ夫婦も
もちろんいます。

いつも手をつないでいる夫婦も
いるでしょう。

だけど、それが
全人類の夫婦の正解ではありません。


毎日「愛してるよ」と言わなくても。

毎日、セックスしなくても。

歩く時に手をつながなくても。

顔を見ただけでときめかなくても。


それでも、いいじゃないですか?

自分たちが過ごしてきた時間、

たくさんの出来事、
笑ったこと、泣いたこと、
ケンカしたこと。

イラッとすることを言われて
思わず睨み返して

「ああ、なんでこんな人と結婚したんだろう」

と、盛大なため息をつきつつ

それでも、スーパーで
夫が好きなものを見つけて
ついカゴに入れてしまったりして。

めくるめくような
激しい愛情を感じるわけではないけど、

それでも、一緒にいることを
選んでいる私たち。

なんだかんだ言いながら、
この人と一緒に歳を取っていくんだろうな、と思える

そんな愛情のカタチもあっていいと
思うんです。


●誰かの正解に寄せなくても、大丈夫

世の中の、誰かが「いい」と言っている
夫婦のカタチが正解ではありません。

誰かの正解と比べる必要はないし、
そこに寄せる必要もないです。

自分たち夫婦だけの正解を
探していきませんか?

ただ

「誰かと比べてるわけじゃないけど
今の自分たちの夫婦のカタチが
あまり望ましいものじゃない気がする」

と感じているならば

自分たちの正解はどんなカタチなのか

そして、それを叶えるために、何ができるのか、

一緒に見つけていきましょう。

夫婦のコミュニケーションのコツは

こちらも参考にしてくださいね。

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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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