「夫婦関係がどうしてもうまくいかない」ときの2つの勘違い

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:夫婦関係の悩み

今まで夫婦関係を改善しようと
いろいろやってみたけれど、

どうにもうまくいかなくて

もう、自分では
どうしたらいいかわからない・・・

頑張っているのに、
どうしてもうまくいかないとき、

もしかして、
こんな勘違いをしているかもしれません。




●成果が出ないのは、頑張りが足りないから?

頑張ってるのに
どうしても成果が出ないと
カウンセリングにいらっしゃる方に
お話をうかがうと、

今までも本を読んで実践したり、
いろんな方に相談して
アドバイスをもらったり、

本当に頑張ってこられた方が多いです。

でも、頑張ってきた方ほど

「私の頑張りが足りないんです」

「私がもっと努力するべきなのに、できなくて」

「夫は頑張ってくれてるのに
私は何をやってもダメで・・・」

とおっしゃる方が多いのも事実です。

頑張って頑張って
心がクタクタになっているのに、

さらに自分を責めてしまうのは
つらいですよね。



●「成果が出ない=頑張ってない」ではない

さて、ここには、2つの
心をつらくしてしまう勘違いがあります。

まず、1つは、

「成果が出ない」=「頑張っていない」ではない、
ということです。

頑張っていても
成果が出ないことってあります。

そういう場合、
成果が出ないのは、

「頑張っていない」のではなく

頑張っている「方向性が違う」
ということがほとんどです。

だから、その頑張りを
「ちゃんと効果がでる方向性」
に向ければ大丈夫なんですね。

つまり、いろいろやってみても
成果が出ない時は、

「その方法じゃないんだね。
他の方法に変えてみよう」

というタイミングなんです。

だから、「自分を責める時間と労力」を、

「他の方法を試す時間と労力」に
変えてみるのがオススメです。



●今の状況の責任は、すべて自分?

もう1つは、もう少し深刻です。

たとえば、こんなふうに
感じることはありませんか?

「この状況の責任は
私が全部引き起こしている」

「私は人間として、
妻として役目を果たしていない」

「夫はその被害者だ」

「私が変わらないといけない」

「私はダメ人間だ」

そして、どんなに頑張っても

夫から認めてもらえなくて、
さらにダメ出しを受けてしまい

「やっぱり私がダメなんだ・・・」

という思いが
どんどん膨らんでしまう。

という場合は、
おそらく、あなたがいくら頑張っても

夫はあなたを認めてくれる可能性は
とても低いと思います。



●「どちらかだけ」が悪いとは限らない、としたら

コミュニケーションは
「相手ありき」のものです。

特に夫婦の場合は、
何かうまくいかないときは
「お互いに」課題があり、

それが二人の間の関係性に
問題を引き起こしています。

だから「妻だけが悪い」とか
「夫だけが悪い」というのは

ありえないんです。

ただし、
たとえ相手が性格的に難あり、の
パーソナリティだったとしても

こちらの関わり方を変えることで、
改善していくことはできます。

それなのに、どちらか一方が
「自分が悪い」と感じていて、

話し合いのたびに
それが強化されているということは

いわゆる「モラハラ」の関係性になりつつある
(あるいは、すでになっている)

という可能性があるんですね。

それが「いくら頑張っても成果がでない」
という状態になっているんです。



●関係性のパターンを変えていく

その場合は
夫から言われる不満を
どんなに改善しても、

ずっと文句を
言われ続けることになります。

なので、やるべきことは、

モラハラの関係性のパターンを変えていく、
ということになります。

心当たりがある方は
早めの対処が大事です。

具体的なコミュニケーションについては
こちらも参考にしてください。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

夫婦関係のカウンセリングのプロ

松尾聡子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼