「夫と二人きりになるのが怖い」ときの対処法

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:セックスレス

なかなか人に言いづらいのが
夫婦のセックスのお悩みです。

夫に拒否されてつらい・・・
というお悩みが多いですが

実は、夫に誘われるのが苦痛になってきたけど、
断るのも気まずい、というお悩みも多いです。

求めてくれているのを
拒否することで
夫が傷つくのを見るのは、つらいですよね。

たとえば、こんなお悩みです。

1年ほど前から
なんとなくセックスするのが
イヤになってきたんです。

夫が嫌いになったわけでもないし
理由はわかりません。

そんな私の変化を感じたのか
夫が最近「夫婦の時間を大事にしよう」と言いだしました。

子どもを預けてデートしようと誘われたり
平日に一緒に有給を取って休もうと
言われたりします。

家の中でも、私が子どもと離れて
一人でいるときに部屋に入ってきて
鍵を閉めたりします。

そういうことをされると
イヤな気持ちが
どんどんふくらんでしまうんです。

私も夫婦の時間を
大事にしなきゃと思うし、

夫が私を思ってくれる気持ちを
嬉しく思わなくちゃと思ってます。

でも、そう思えば思うほど
夫と2人になるのが
怖くなってしまうんです。

夫が家にいると
いつ誘われるかと思って落ち着きません。

こんな生活がずっと続くのかと思うと
逃げ出したくなります。

どうしたらいいでしょうか。

(Mさん)



嫌いになったわけではないけれど
セックスがイヤになってしまった。

夫は、そんな妻の気持ちを取り戻そうと
一生懸命なのだと思います。

でも、それが
「夫を大事にしたいのに、できない自分」として

どんどん
妻を追い詰めてしまっている。

お互いに相手を思いやっているのに、

こんなふうにすれ違ってしまうのは
とても切ないことですよね。



さて、ここでヒントになるのが

「大事にしなきゃ」
「嬉しく思わなくちゃ」いう言葉です。

この言葉からは
「大事にできない自分」
「嬉しく思えない自分」
を責めている気持ち、

つまり強烈な罪悪感が感じられます。

自分を責めていると
その奥の無意識で

「自分に罪悪感を抱かせる夫」に対する
怒りや責める気持ちが生まれるんです。

だから、まずは
罪悪感をよいしょっと
横に置いてみましょう。

そして、イヤなことはイヤだと
伝えて大丈夫です。

「鍵を閉められると
イヤな気持ちになるから閉めないでね」
みたいに。

コツは「あなたが鍵を閉めるのがイヤなのよ」
というように、
夫を責めるのではなく

そうすることで、イヤな気持ちになる、
という自分の気持ちを伝える言い方です。

夫だって、妻に嫌われることを
続けるのは本意ではないでしょうから。



その上で、夫の不安を
ラクにできる方法を考えてみましょう。

たとえば、妻の気持ちが
離れていることへの
寂しさや焦りが原因の場合、

その寂しさや焦りが
少しでも解消されると、

二人きりの時間へのこだわりも
減ってくるかもしれません。

そういうときは
ちょっとだけ夫を特別扱いしてあげる、
という方法があります。

子育てをしていると
ついつい、子ども優先になって

夫の話をあまり聞かなかったり、
見てなかったりすることってありますよね。

そういう積み重ねが
「オレは大事にされてない」
の不安を育ててしまうことがあります。

たとえば、具体的には
家族で食事をしているときに

子どもよりも夫の方をたくさん見てあげたり
話をちゃんと聞いてあげたり、という感じです。



夫と二人きりのときには
「機嫌がいいと誘われるかも」
と怖いかもしれないので

お子さんや他の方が一緒のときに
やってみてくださいね。

それで安心して
落ち着いてくれることもあります。

もし、それでも
夫がセックスにこだわるようでしたら、
また違う対策が必要です。

その場合はこちらです。

夫に誘われることにお悩みの方は
こちらも参考にしてくださいね。

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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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