看板屋は、街を見る仕事でもある。

「看板って、本当に効果あるんですか?」
この質問をいただくことがあります。
正直なところ、
看板が何人のお客様を連れてきたか。
それを数字で証明することはできません。
でも、現場にいると確信できることがあります。
それは、
看板は、想像以上によく見られている。
ということです。
看板工事をしていると、
車のスピードを少し落として見ていく方。
歩きながら完成を気にしてくださる方。
「何のお店ができるんですか?」
と声を掛けてくださる近所の方。
実は、こういう場面がよくあります。
普段は何気なく通り過ぎている景色でも、
新しい看板が付いた瞬間、
人は自然と目を向けます。
「何か変わった。」
その小さな変化が、人の興味を引くんです。
だから私は、
看板は"完成した日"が一番宣伝効果があると思っています。
オープンの日。
リニューアルの日。
そのタイミングに合わせて看板を新しくするのは、とても理にかなっています。
もちろん、大切なのは目立つことだけではありません。
一度目に留まったあと、
「どんなお店なんだろう。」
「入ってみたいな。」
そう思ってもらえること。
その第一印象をつくるのが、看板の役割です。
今日のひとりごと
私は施工が終わると、
少し離れた場所から完成した看板を見ることがあります。
その時、通りすがりの人が看板を見てくれると、
「ちゃんと伝わってるな。」
と、少しうれしくなります。
看板はただの案内板ではなく、
お店と人をつなぐ"最初の会話"なのかもしれません。


