なぜアメリカの看板はカッコよく見えるのか|看板屋の勝手な考察

永井智也

永井智也

テーマ:看板づくり


仕事柄、どこへ行っても看板を見ています。

でもその中でも、昔から特に惹かれるのがアメリカの看板です。

ガソリンスタンド。

ダイナー。

モーテル。

ロードサイドショップ。

古いネオンサイン。

映画や雑誌で見ても、実際の写真で見ても、

「やっぱりカッコいいな」

と思ってしまいます。

もちろん好みもあります。

でも看板屋として見ていると、カッコよく見える理由が少し分かる気がします。

とにかく分かりやすい


アメリカの看板は情報が少ないものが多いです。

店名。

ロゴ。

業種。

それくらい。

日本の看板だと、

サービス内容。

電話番号。

営業時間。

キャッチコピー。

全部入れたくなることがあります。

もちろん必要な場合もあります。

でもアメリカの看板は、

まず見つけてもらう。

まず覚えてもらう。

そこに集中しているように見えます。

遠くから見た時を考えている


アメリカは車社会です。

歩いている人よりも、車で移動する人に見てもらう前提の看板が多くあります。

だから、

文字が大きい。

シルエットが分かりやすい。

色のコントラストが強い。

遠くからでも認識しやすい。

看板は近くで見るものではなく、

遠くから見つけてもらうもの。

そんな考え方を感じます。

完璧じゃないところがいい


個人的に好きなのはここです。

古いペンキ。

少し色褪せた文字。

サビ。

傷。

日本だと「直した方がいい」と思う部分もあります。

でもアメリカの古い看板は、

それが味になっていることがあります。

長い時間、その場所にあったことが伝わる。

新品にはない魅力があります。

看板だけじゃなく建物も含めてデザイン

アメリカの看板を見ると、

看板単体ではなく、

建物と一緒に考えられていることが多いです。

建物の色。

窓。

入口。

照明。

看板。

全部が一つの世界観になっている。

だから看板だけを真似しても、

同じ雰囲気にはなりません。

お店全体で作られている空気感があるんです。

派手なのにシンプル


これも面白いところです。

色は派手。

サイズも大きい。

ネオンも使う。

でも意外と情報量は少ない。

だから見やすい。

派手なのにゴチャゴチャしていない。

このバランス感覚は本当に上手だと思います。

つい見てしまう


旅行に行っても。

映画を見ても。

Googleマップで海外を見ていても。

気付くと看板を見ています。

「なんでこの形なんだろう」

「なぜこの色なんだろう」

「どんな人が考えたんだろう」

そんなことを考えてしまいます。

職業病かもしれません。

でもそうやって見ていると、

今の仕事にも新しいアイデアが出てきます。

看板は文化かもしれない


看板は広告です。

でもそれだけではありません。

街の景色でもあり、

その時代の文化でもあります。

だから昔のアメリカの看板を見ると、

お店だけじゃなく、その時代の空気まで感じることがあります。

これからもたぶん、

どこへ行っても看板を見続けると思います。

そしてまた、

「やっぱりアメリカの看板はカッコいいな」

と考えている気がします。

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永井智也
専門家

永井智也(看板デザイン・製作、カーラッピング、各種フィルム工事など)

HI-TECH

顧客のイメージを丁寧にくみ取り、店舗看板やカーラッピングのデザインから製作・施工まで対応。納得のいく仕上がりを目指して提案を重ね、全国からの依頼にも柔軟に応じています。

永井智也プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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