なぜ昔の看板は今でも記憶に残るのか|看板屋が思う「覚えられるデザイン」

永井智也

永井智也

テーマ:看板づくり


仕事柄、昔の看板を見るのが好きです。

アメリカのロードサイドサインもそうですし、日本の古い商店街の看板もそう。

何十年も前のものなのに、

なぜか覚えている。

写真で見ても印象に残る。

そんな看板があります。

逆に新しい看板なのに、数日後には思い出せないものもあります。

その違いは何なんだろう。

そんなことを考えることがあります。

情報が少ない


昔の看板は今より情報が少ないものが多くあります。

店名。

業種。

ロゴ。

それくらい。

今は、

電話番号。

ホームページ。

SNS。

サービス内容。

キャンペーン。

たくさん載せたくなります。

もちろん必要な場合もあります。

でも人の記憶に残るのは、意外とシンプルなものです。

形で覚えている


人は文字だけで覚えているわけではありません。

色。

形。

シルエット。

全体の雰囲気。

そういったものをまとめて記憶しています。

だから遠くから見ても、

「あの店だ」

と分かる。

有名チェーン店の看板も同じ考え方です。

長い時間が価値になる


看板は新品が一番良い。

そう思われるかもしれません。

もちろん綺麗なことは大切です。

でも長い時間その場所にあることで生まれる価値もあります。

昔からある店。

地域で知られている店。

そんなお店の看板には、新品にはない存在感があります。

看板は街の記憶


個人的には、

看板は広告でありながら、

街の記憶でもあると思っています。

あの看板が見えたら家の近く。

あの店の角を曲がる。

待ち合わせ場所。

そんな風に看板が街の目印になることがあります。

だから看板は単なる宣伝ではなく、景色の一部でもあります。

目立つより覚えられる


看板を考える時、

目立つことは大切です。

でも、

目立つ = 覚えられる

ではありません。

派手な色。

大きな文字。

強いインパクト。

それだけでは長く記憶に残らないこともあります。

むしろ、

分かりやすい。

らしさがある。

その店らしい。

そんな看板の方が記憶に残る気がします。

看板屋の本音


もし自分が看板を作るなら、

「すごい看板ですね」

より、

「あの店の看板ですよね」

と言われる方が嬉しいかもしれません。

お店と一緒に覚えてもらえる。

それが看板としては一番理想だと思っています。

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永井智也
専門家

永井智也(看板デザイン・製作、カーラッピング、各種フィルム工事など)

HI-TECH

顧客のイメージを丁寧にくみ取り、店舗看板やカーラッピングのデザインから製作・施工まで対応。納得のいく仕上がりを目指して提案を重ね、全国からの依頼にも柔軟に応じています。

永井智也プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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