看板屋は何を見ているのか|つい見てしまう「文字」の話

永井智也

永井智也

テーマ:看板づくり


職業病という言葉がありますが、看板屋にもたぶんあります。

出かけた先でも、旅行中でも、信号待ちでも。

気付くと看板を見ています。

デザインを見ることもありますが、実は意外と見ているのが「文字」です。

同じ言葉でも伝わり方は変わる


例えば、

「営業中」

という言葉。

どこのお店にもありそうな言葉ですが、書体や大きさ、配置によって印象はかなり変わります。

元気なお店に見える文字。

高級感のある文字。

親しみやすい文字。

少し入りにくく感じる文字。

同じ意味なのに、受け取る印象は変わります。

だから看板は文字選びも大切です。

読めると、伝わるは違う


看板を作る時に、

「文字を大きくしてください」

というご要望はよくあります。

もちろん大きい方が読める場合もあります。

でも、

読める = 伝わる

ではありません。

文字が大きくても、

何のお店か分からない。

どこを見ればいいか分からない。

情報が多すぎる。

そんな状態では伝わりにくくなります。

看板は文字を並べる仕事ではなく、伝わる順番を作る仕事だと思っています。

たまに遠回りする理由


新しい発見をしたいので、慣れた道でもあえて遠回りすることがあります。

普段通らない道を走ると、

「あの店、看板変えたな」

「この看板見やすいな」

「なんでこの色にしたんだろう」

と面白い発見があります。

もしかすると、看板よりも看板を考えた人の気持ちを見ているのかもしれません。

洒落とお洒落


個人的に好きなのは、

必要以上に主張しない看板です。

派手ではないけれど印象に残る。

シンプルだけど雰囲気がある。

少しだけ洒落が効いていて、お洒落に見える。

そんな看板を見ると、

「うまいなぁ」

とつい見入ってしまいます。

目立つことも大切ですが、目立つだけでは長く愛される看板にはなりません。

看板は街の景色の一部

看板は広告でもありますが、街の景色の一部でもあります。

だからこそ、

お店らしさ。

会社らしさ。

その場所らしさ。

そんなものが自然に出ている看板を見ると、つい嬉しくなります。

今日もたぶん、どこかで看板を見ています。

そしてまた、

「自分だったらこうするかな」

なんて考えながら走っています。

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永井智也
専門家

永井智也(看板デザイン・製作、カーラッピング、各種フィルム工事など)

HI-TECH

顧客のイメージを丁寧にくみ取り、店舗看板やカーラッピングのデザインから製作・施工まで対応。納得のいく仕上がりを目指して提案を重ね、全国からの依頼にも柔軟に応じています。

永井智也プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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