塾長の考え(集団授業の落とし穴)⑤
自立型個別指導を受け続けると、
生徒は勉強が楽しくなってくる。
ボディビルダーという存在を、
知っているだろうか?
彼らの鍛え抜かれた肉体は美しい。
力強さを備えているが、
目指すはパワーファイターではなく、
アートである。
筋力トレーニングを毎日続けるが、
経験値の高い競技者ほど、
1.どんな栄養素を摂るか
2.どんなトレーニングをするか
3.休息をどう取るか
この3点に関しての知識がすばらしい。
そう、
まずは「正しい知識」ありなのである。
ここを我流でやっている者は、
上手くはいかない。
知識があった上でトレーニングする、
そのような人には勝てない。
学力向上の場合もプロセスは同じ。
1.どんな教材を使用するか
2.どんな学習をするか
3.休憩をどう取るか
この3点に関しての知識が必要。
それでいてこの知識を、
生徒の学力と性格とによって、
どう応用させて指導するかが大事。
ここは講師の力量がいるので、
その格差が出ないようにするために、
複数の講師による点検が必要となる。
塾長である私なら100%大丈夫、
そういうわけではなく、
やはり現場で直に指導する講師や、
生徒の性格をよく把握できている、
そんな講師の方が上手なプランを、
立案できることも当然ある。
プランを立てることが上手であっても、
それを生徒に確実に実行させるだけの、
実行管理力もいるのが北斗塾の講師。
それが優れているかどうかは、
GWなどの長期休暇のときこそ、
はっきりとわかる。
この長期休暇期間において、
何人かの生徒(高校生か予備校生)は、
塾での自習室の開放を希望してきた。
私はそれを拒否した。
なぜか?
「自立心」を育むためである。
自立心は誰も見ていない場所でしか、
実際には育まれないからだ。
長期休暇はその絶好の機会である。
誰かの監視の下でやれたとしても、
それは主体性の現れではない。
塾の自習室に毎日通うことは、
結局は環境(監視)によって、
強制的に「やらされている」だけ。
ましてや、
①塾の自習室でしか勉強できない。
②自宅では誘惑が多くて勉強できない。
そんなことを繰り返していては、
(塾への)依存心が増長していくだけ。
強い心(自律心)はいつまでたっても、
いっこうに育たない。
そもそも、
楽しむ心(自発心)が育っていないから、
自宅で勉強できないのだ。
本当に勉強することの楽しさを、
塾で体験できた生徒なら、
その生徒は自宅でも勉強できるはず。
なぜなら「楽しい」からだ。
「塾で勉強の楽しさを体験しましたよ」
塾講師から親御さんへこう連絡があれば、
(そのおかげで)
「自宅でも楽しく勉強できています!」
という報告が、
塾講師への返事となるはずである。
おわかりだろうか?
わが子が塾で楽しく勉強しているか?
勉強が楽しいという経験をしたのか?
それは、
わが子の自宅学習への取り組む姿勢で、
親が確認できるのだ。
(続く)