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小野由樹子

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小野由樹子(おのゆきこ) / キャリアコンサルタント

株式会社キャリアアシスト

コラム

部下から信頼される管理者(マネージャー)に必要なスキル

2020年5月6日 公開 / 2021年10月27日更新

テーマ:マネージャーが身に付けるべきマネジメント

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 働き方改革ライフスタイル 女性キャリアコンサルティング

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会社組織においてマネージャーが担う役割は大きく、その仕事ぶり次第で成果がガラリと変わることもあります。それだけ重要な役職であるマネージャーですが、一体どのようなスキルが必要なのでしょうか?また、どのようなスキルがあれば、部下をうまくマネジメントし、成果を上げることができるのでしょうか?

部下から信頼を得て、信頼されるマネージャーになるための必要なスキルについてお話しします。

マネージャーが身に付けるマネジメント力とは

マネージャーの仕事とは「部下をマネジメントし、チームとして成果を上げること」です。そして、部下との間に信頼関係がないと、うまくマネジメントすることができません。

マネージャーが身に付けるべきマネジメント力とはなんでしょうか。マネジメント力を構成する4つのスキルについてご説明します。

(1)人の話を聞くスキル
部下との信頼関係を構築するには、部下とコミュニケーションが欠かせません。そしてコミュニケーションのスタートは、相手の話を聞くことから始まります。

「この上司は自分に興味を持っていて、知ろうとしてくれている」と部下に感じてもらえるよう、丁寧に話を聞くようにしましょう。その際に相手の話に口を挟んだり、アドバイスしようとしたりする必要はありません。話の腰を折ることなく、相手が話し終わるまで聞くことを意識してください。

(2)質問するスキル
部下とコミュニケーションを取り、相手の話を聞いたあとは、話のすり合わせをすると良いでしょう。部下の話を正しく認識できているか確認を行ってください。

そして部下に対して質問をする際は、「What」や「How」を使って質問することをおすすめします。

「Why」を使って「なぜ?どうして?」という質問をすると、ついつい部下を責めているかのような質問になってしまいます。何か起きたときに重要なのは責めることではなく、原因の分析や今後の対策です。
こういったことを部下にしっかり考えさせるためにも、「What」や「How」を使って質問をするようにしましょう。「原因は何なのか」「今後どのような対策を行うのか」など、有益なコミュニケーションになるだけでなく、部下からの信頼を得ることができます。

(3)フィードバックスキル
部下とのコミュニケーションや質問を通じて理解を深めたら、フィードバックをするスキルが必要となります。

このときに重要なことは、率直に自分の意見を伝えることです。「相手を傷付けないように…」と気づかうマネージャーもいますが、相互理解の上で伝える意見であれば、そこまで心配する必要はありません。部下自身の成長のためにも、率直な意見を伝えたほうが有用です。

フィードバックをしたあとは、さらに部下の意見や気持ちを聞くようにし、納得して仕事にあたれるようにしましょう。

(4)部下を信頼するスキル
部下の成長を思うからこそ、部下を信頼して仕事を任せることが重要です。マネージャーが信頼していることが部下に伝われば、部下のモチベーションもアップし、仕事へのやりがいも増します。

お互い納得して方向性を決めることができたら、あとは部下に任せてみましょう。

マネジメント力を高めるのに必要な力

ここからは、マネジメント能力を高めるために必要なことをお伝えします。

(1)コミュニケーションのコツ
部下とのコミュニケーションがさらに良くなるコツは「ペーシング」と「傾聴」です。

「ペーシング」とは、相手のペースに合わせて会話をすることです。相手の声のボリューム・トーン・抑揚に合わせて、自分の会話の調子を合わせることを指します。このペーシングがうまくいくと話をしている相手は、「この人は自分の話を真剣に聞いてくれている」と実感することができます。またそれにより「実は…」「本当はこう思っていたんです」など、相手の本音を引き出しやすくなります。

「傾聴」とは、相手の話を真摯に受け止めて聞くことです。ただ相づちを打つのではなく、相手がどう思っているのか理解しようと努めながら、話を聞くことです。コミュニケーションは相手との相互理解なしではうまくいきません。しっかり傾聴を行い、相手への理解を深めましょう。

(2)目標達成のコツ
チームとしての目標達成をするためには、以下3つの視点を持つようにしましょう。

□ドリーマー(夢想家的な視点)
幅広い視野を持って夢を語り、明るい未来を目指して目標やそこまでの道筋を決めます。ドリーマー視点で未来を語ると、ワクワク感を持って仕事に取り組むことができ、チームに一体感が生まれます。

□リアリスト(現実的な視点)
ドリーマー視点でワクワクするような夢が決まれば、次はリアリスト視点で詳細を決めることが重要です。目標達成のために必要なことを考え、具体的な手順や方法を検討します。

□クリティック(批評家的な視点)
そして最後はクリティック視点で、計画や方法について起こりうる問題点やリスクを考えることが重要です。事前に問題点やリスクをあぶり出すことにより、目標達成への精度を高めることができます。

上記3つの視点を使いながら、目標達成に向けての道筋や問題点、解決策を考えるようにしましょう。そうすれば高い精度で目標を達成し、成果を残すことができます。

(3)リーダーシップ力を磨くコツ
物事を考える際には、3つの視点を持つようにしましょう。

□第1ポジション=自分の視点
□第2ポジション=相手の視点
□第3ポジション=第三者の視点

上記3つをもとに、それぞれの立場・状況を理解しながら物事を考えます。そうすることで、今まで見えなかったことが見えるようになり、相手の意見や周りの状況を把握できるようになります。

またそういった新しい発見が問題解決やヒントになることもあります。こういった視点を活かしながら、リーダーシップを磨いていきましょう。


マネージャーは部下を束ね、チームとしての成果を残さなくてはなりません。今回ご紹介したようなスキル・能力を磨き、チームを成功へと導けるように、日々仕事に取り組みましょう。


まずは自分自身の話を「聴いてもらう」という経験からしてみませんか?
マネージャー、上司等の立場の方こそケアを

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