親が認知症になったら実家は売れない?親名義の家を売却する前に知っておきたいこと
11月に入り、年末年始の予定を考え始める時期になりました。
年末年始には、
県外に住んでいる兄弟が帰省する。
親族が久しぶりに集まる。
親とゆっくり話す時間ができる。
というご家庭も多いと思います。
そのタイミングで話題になりやすいのが、
「この実家、将来どうする?」
という問題です。
親が高齢になっている。
すでに空き家になっている。
誰も住む予定がない。
固定資産税だけ払い続けている。
こうした実家がある場合、
年末年始は家族で今後を話す良い機会になります。
ただし、
「売る?」
「残す?」
だけを話しても、実家の現在価値や維持費が分からなければ結論が出にくいことがあります。
そこでおすすめしたいのが、
年末年始に家族で話し合う前に、実家について最低限の情報を集めておくこと
です。
家族が集まってから初めて考えると、結局何も決まらないことがある
例えば年末に兄弟3人が集まり、
「そろそろ実家をどうするか決めよう」
という話になったとします。
長男
「誰も住まないなら売った方がいい」
次男
「でも、いくらくらいで売れるの?」
長女
「売らずに貸す方法はないの?」
ここで、
現在の売却価格が分からない。
賃料も分からない。
年間維持費も分からない。
となると、
「じゃあ一度調べてみよう」
で終わってしまいます。
そして、それぞれ仕事や生活に戻り、
また半年、1年と時間が経ってしまう。
実家じまいでは珍しくない流れです。
査定を受けること=売却を決めることではない
不動産会社へ査定を依頼すると、
「売らなければならなくなるのでは?」
と思う方もいます。
しかし、
査定を受けること
と、
売却を決めること
は別です。
例えば、
実家の想定売却価格 1,500万円。
年間維持費 25万円。
賃貸すると月7万円程度の可能性。
という情報があれば、
家族で具体的に比較できます。
一方、
実際には300万円程度の売却価格。
修繕して賃貸するには数百万円必要。
ということが分かれば、
また違った判断になるでしょう。
先に数字を知ることで、
「何となく残したい」
「何となく売った方がいい」
という話から一歩進めることができます。
11月中に確認しておくと、年末年始に話しやすいこと
まず確認したいのは、
現在の名義。
現在の市場価値。
年間の維持費。
誰かが今後住む可能性。
賃貸できる可能性。
家財の状態。
建物の状態。
などです。
すべてを完璧に調べる必要はありません。
特に重要なのは、
「この実家には現在どのくらいの価値があるのか」
です。
価格が分かるだけでも、家族の話し合いはかなり具体的になります。
「残しておきたい」という場合は、年間維持費も確認する
実家を売却することに抵抗がある方もいます。
それ自体は問題ありません。
ただ、
残すのであれば、
残すための費用
も確認しておきたいところです。
例えば、
固定資産税。
火災保険。
庭木・草刈り。
定期的な見回り。
小規模な修繕。
水道・電気等。
遠方から管理する場合の交通費。
などです。
仮に年間30万円かかるなら、
5年間で150万円。
10年間で300万円。
になります。
「親の家だから残したい」
という気持ちと、
「10年間維持する場合にどの程度負担するか」
を一緒に考えることで、より現実的な話し合いができます。
「誰かが将来住むかもしれない」も具体的にする
よくあるのが、
「子どもの誰かが将来使うかもしれないから残しておこう」
という話です。
もちろん本当に使う予定があるなら、保有する意味があります。
ただ、
誰が住むのか。
いつから住むのか。
その人自身も本当に住みたいのか。
それまで何年間空き家になるのか。
まで確認してみてください。
「いつか使うかもしれない」
と、
「3年後から長男家族が住む予定」
では全く違います。
予定が具体的でなければ、
売却や賃貸も含めて比較してみる価値があります。
年末年始に実家の話をする予定がある方へ
「兄弟が正月に帰ってくる」
「今年こそ実家について話そうと思っている」
という場合は、
家族が集まる前に一度、現在の価値を確認してみてもよいでしょう。
まだ売却すると決めていなくても構いません。
株式会社Blue Keyでは、宮城県内の空き家・相続不動産について、
売却。
賃貸。
管理。
解体。
活用。
を比較しながら、今後の方針を整理しています。
「年末に家族と話すための材料がほしい」
という段階でもご相談いただけます。
空き家相談専用ページ
https://www.bluekey-sendai.com/akiya/
親がまだ実家に住んでいる場合も話してよい?
もちろん、
まだ親が住んでいる家を、
勝手に「売る前提」で話す
のはおすすめしません。
しかし、
「この家、将来どうしたい?」
と本人の希望を聞いておくことには意味があります。
例えば、
できれば子どもに残したい。
誰も使わないなら売っていい。
自分が施設へ入ったら貸してほしい。
家財の中でこれだけは残してほしい。
など、
本人にしか分からない希望があります。
相続が発生してから、
「親はどうしてほしかったんだろう」
と考えても確認することはできません。
年末年始に家族が集まる機会は、
将来について少し話してみるタイミングにもなります。
兄弟で「売る・売らない」の意見が違う場合
例えば、
長男
「維持費もかかるから売却したい」
次男
「親の家なので残しておきたい」
という場合です。
このようなときに、
感情だけで結論を出そうとすると話が難しくなります。
そこで、
現在の査定価格。
年間維持費。
今後必要になりそうな修繕費。
賃貸した場合の可能性。
などを確認します。
例えば、
売却すると1,800万円程度。
年間維持費は30万円。
今後10年間誰も使う予定なし。
と分かれば、
「それでも残したいのか」
を具体的に考えられます。
反対に、
賃貸需要があり、
大きな修繕をせず貸せる
のであれば、売却以外の方法を検討できるかもしれません。
家族会議では「今日決める」より「次に何をするか」を決める
年末年始に実家について話すとしても、
その場で、
売却する。
誰が相続する。
解体する。
まで全部決める必要はありません。
むしろ、
次に何をするか
を決めるだけでも十分です。
例えば、
1月中に査定する。
司法書士へ名義を確認する。
家財の中で残したいものを整理する。
3月までに売却・保有をもう一度話す。
という形です。
実家じまいで一番避けたいのは、
「また今度話そう」
だけで終わり続けることです。
年末までに売却する必要はない
11月になると、
「年内に何とかしなければ」
と焦る方もいます。
しかし、
急いで年末までに売却する必要があるとは限りません。
大切なのは、
年内に売ること
ではなく、
今後どうするかを整理し始めること
です。
例えば今年は、
査定だけ。
家族会議だけ。
名義確認だけ。
でも構いません。
そして来年、
正式に販売を開始する
という進め方もできます。
11月は「年末年始の家族会議の準備期間」と考える
年末になると、
仕事。
帰省。
大掃除。
年末行事。
などで忙しくなります。
そのため、
実家について確認したい資料や査定を、
12月末になってから慌てて準備するより、
11月のうちから少しずつ確認する
方が進めやすいでしょう。
例えば、
固定資産税の納税通知書を探す。
登記名義を確認する。
家の写真を撮る。
不動産会社へ査定を依頼する。
年間維持費を計算する。
こうした準備だけでも、
年末年始の話し合いはかなり変わります。
まとめ|今年の年末年始は「実家をどうする?」を一歩具体的にしてみる
実家について、
いつか考えなければ。
誰も住まないかもしれない。
相続したらどうしよう。
と思っていても、
日常生活の中ではなかなか話す機会がありません。
年末年始は、
家族や兄弟が集まりやすい時期です。
その前に、
現在の価値。
年間維持費。
名義。
家族が使う予定。
賃貸の可能性。
などを確認しておけば、
「売る?」
「残す?」
だけではなく、
具体的な話ができます。
そして、
その場ですべて決める必要もありません。
まず、
次に何をするか
を家族で決める。
それだけでも実家じまいは一歩進みます。
今年の年末年始に実家の話をする予定があるなら、
11月を「実家について調べる月」
にしてみてはいかがでしょうか。
「年末に家族と話す前に、実家の価値だけ知りたい」という段階でもご相談いただけます
「まだ売るか決めていない」
「兄弟にも何も話していない」
「まず現在の価格を知りたい」
「売却・賃貸・保有を比較したい」
という状態でも構いません。
株式会社Blue Keyでは、宮城県内の空き家・相続不動産について、売却・賃貸・管理・解体・活用を比較しながら、今後の方針を整理しています。
売却を決めていない段階でもご相談いただけます。
空き家相談専用ページはこちら
https://www.bluekey-sendai.com/akiya/
※本コラムは、実家・空き家の今後について家族で話し合う際の一般的な考え方をまとめたものです。相続、登記、税務、共有不動産等について個別の法的・税務上の判断が必要な場合には、司法書士・税理士・弁護士等の専門家へご確認ください。


