更年期障害に効果的な漢方薬
更年期障害に効果的なツボはいくつかあります。代表的なものとしては、三陰交、湧泉、腎兪などです。ツボを刺激するとともに温めることで相乗効果が期待できます。
ツボを刺激することで更年期トラブルを改善
東洋医学の理論にもとづいておこなわれる鍼灸は、ツボを刺激することで身体の調子を整えるものです。人間の身体には急所や要点にあたる部分に300以上ものツボがあります。鍼を刺すことによって筋肉の緊張がとれ、痛みを軽減できます。
それぞれのツボは関連する内臓や器官につながっていて、期待される効果もさまざまです。
更年期障害の改善につながるツボはいくつかあります。代表的なものを紹介します。
■三陰交(さんいんこう)
すねの骨のすぐ後ろで、内くるぶしから指4本分上にあります。女性特有の不調に効果的で、刺激することで自律神経の働きを正常に整えます。
更年期障害のほかにも生理痛や冷え性などでもすすめられるツボです。
■湧泉(ゆうせん)
足の指を縮めたときに、足の裏で最もくぼんでいる部分です。目安としては、足の裏を3等分してつま先から3分の1のあたりです。
字面が示すように、エネルギーの源でもあります。両手親指を重ねて10秒ほど押しましょう。硬く感じたりぶよぶよとしたりしていれば疲れがたまっているかもしれません。
■腎兪(じんゆ)
腰まわりに手をあて、人差し指を左右の助骨に沿わせます。親指があたる位置がツボです。
ここを刺激することで、下腹部への血の巡りを促します。軽く握りこぶしで叩いたり、やさしくさすったりしてみましょう。
ツボを押すときはゆっくりと呼吸をしながら
ツボを押すときには親指をあて、痛いけれど気持ちのよい程度の力加減で。ゆったりと呼吸を繰り返しながら5分くらい続けて押したりもんだりします。入浴後は、身体が温まり血行もよくなっているので効果も高まります。
また、更年期障害など女性特有のトラブルは、身体を冷やさないことが大事です。身体が冷えれば血管が収縮し、血の巡りが悪くなります。すると、月経のトラブルや更年期の症状が出やすくなってしまいます。
こうした不快な症状も、身体の冷えを改善することでずいぶん楽になることがあります。
ツボを刺激するとともに温めることでさらなる効果が期待できます。