コラム
更年期障害に効果的な漢方薬
2018年5月13日
更年期障害の治療で漢方薬が使われます。更年期では、内分泌系、泌尿器系、生殖器を統制する「腎」の働きが衰えます。そのため女性ホルモンの分泌が悪くなり不調を引き起こします。
漢方では「腎」を漢方薬で改善し、全身を健康にします。
更年期障害の症状は千差万別
更年期障害の症状のあらわれ方は千差万別。個人差が大きく、人によってとらえ方も異なります。多少の症状があったとしても、本人がさほど辛くなければ、あえて治療する必要もありません。
更年期のことばかり考えすぎるよりも、趣味に打ち込んだりスポーツで気分転換を図ったりする方が気も晴れるものです。
ただし、日常生活に支障をきたすほどの症状があれば、病院などしかるべき所で治療を受けましょう。
更年期障害の治療でよく取り入れられているのが漢方です。
漢方治療は体質と症状に応じたものを選ぶことが大前提です。例え同じ症状だったとしても、患者ごとに使う薬は変わってくるのはそのためです。
症状ごとの基本の漢方処方
「腎」とは内分泌系、泌尿器系のほか生殖器の働きをつかさどるものです。漢方の考え方では、更年期を「腎」の働きが衰えたために、女性ホルモンの分泌が悪くなるとしています。
そのため、低下した「腎」の機能を漢方薬で改善し、全身の機能を向上することが治療の根本となります。さらに体質や症状に応じて不快な症状に対応していきます。
第一に、診察を受け自分に合った漢方を処方してもらうことが大切です。
更年期障害の症状でよく使われる漢方薬は次のようなものがあります。
■ホットフラッシュや精神症状
加味逍遙散(かみしょうようさん)
■のぼせ、めまい
女神散(にょしんさん)
■冷え、むくみ
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
■のぼせ、下腹部痛
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
■冷え、腰痛
五積散
■不安、イライラ感
甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)
こうした更年期障害に使われる漢方薬の大半は、一般の薬局で求めることができます。
漢方薬は西洋薬とちがって効果を感じられるまで、日数がかかります。最低でも4~8週間ほどは様子をみましょう。
また、漢方は副作用が少ないことで知られていますが、体質に合わなければ不調や湿疹などを起こすこともあります。何らかの不調が現れたら、早めに専門家に相談しましょう。
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