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鍼灸治療で、冷え性(症)の対策!

水沼国男

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テーマ:冷え性

 冷えは、〝万病のもと〟っと言われますが、冷え性ってどんな病気でしょうか?

冷え性(症)ってどんな病気?

 実際に、冷え性で悩んでおられる方は、多いのではないでしょうか。一般的に冷え性は、手や足の先などの末端部から肘や太ももまでや全身が温まらずに冷えているような感覚が、常に自覚している状態と言われています。また、慢性化すると、様々な症状を引き起こす原因となりかねません。

冷え性の原因

 冷え性は、様々な原因から起こります。特に、冷え性は、女性に多い症状です。その理由としては、ダイエット、服装や男性より筋肉が少ないなどがあります。また、女性の月経周期は、ホルモンが影響していますが、その調整には自律神経が関与してます。その為、ホルモンと自律神経の影響を受けやすい女性に多いと言われています。

 冷え性の原因は、以下のような事があります。
①熱をうまく作れないタイプ(消化吸収力の低下タイプ):
 身体を温め、熱を生み出す働きのもととなる消化吸収力が低下している。
②体内で作られた熱が、うまく運ぶことが出来ないタイプ:
 血液循環が悪くうまく熱がうまく運べない。
③水分代謝の低下タイプ:
 カラダに余分な水分がたまりやすく、冷えやすくなる水分代謝が低下しているタイプ。
④ホルモンバランスや自律神経の乱れタイプ:
 月経周期の乱れや閉経など、女性の生理機能が低下しホルモンバランスや自律神経の乱れによるタイプ。

東洋医学で考える冷え性の原因

 東洋医学では、身体を構成する「気(き)」、「血(けつ)」、「津液(しんえき)」等の物質やその
バランスの乱れよって起こるとされます。

①生命エネルギーの「気」が原因
 気の足りないタイプ(気虚タイプ)   元気がない。疲れ易いなど
 気の流れが悪いタイプ(気滞タイプ)  肩凝りなど
 気の逆流しているタイプ(気逆タイプ) イライラし易い

②口から取り入れたものから生まれた液体のことで、血脈をめぐって栄養素を全身に運ぶ働きの
 「血(けつ)が原因
 血がドロドロタイプ(瘀血タイプ)  血液の流れが悪い
 血が足りないタイプ(血虚タイプ)  血液量が不足している

③血液以外の水分の「津液(しんえき)」が原因
 水分の滞りタイプ(湿痰タイプ)   余分な水分の滞り、むくみ、胃腸の機能低下 等

鍼灸治療

 鍼灸治療では、冷え性そのものの治療だけ出なく、冷え性によって起こるその他の症状も合わせて治療することで症状の改善が見込まれます。

おすすめツボ

足三里(あしさんり)胃腸の調子をよくするツボ。
          膝蓋骨(膝のお皿)の下縁がら指4横指下。
          足首をまでると膨らんでくる筋肉上に取る。


 冷え性以外で鍼灸治療は、どのような疾患(症状)に効果があるの?

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水沼国男
専門家

水沼国男(はり師)

美山いずみ鍼灸院

大学で30年、研究・臨床・教育に携わり、高齢者福祉施設でも20年以上鍼灸に携わる。オーダーメイド・セルフケア・予防を重視し、健康維持・増進を支援。訪問鍼灸による地域のかかりつけ医のような鍼灸師を目指す

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