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変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症による膝痛みの特徴は、〝動作時痛〟です。例えば、椅子から立ち上がろうとしたり、歩き出しが痛いなど、動作を始めようとする時に痛くなります。
病気が進行すると、完全に膝が伸ばせない、曲げられないなどの運動制限が出現します。初期段階では、疼痛のため動きが制限されますが、進行すると骨の増殖や関節包、靱帯などの軟部組織の弾性の低下して膝関節がスムーズに動かせなくなります。また、関節に炎症があると関節内に水が溜まったりすること(関節内水腫)がみられます。
膝関節の疾患を起こすと、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を中心に筋の衰えが認められます。大腿四頭筋は、膝関節を支持する筋肉であり、この筋肉が衰えると膝関節に負担をかけ痛みを助長させる悪循環を伴うことがあります。
変形性膝関節の治療
鍼灸治療の一番の目的は、〝痛み〟を取り除くことになります。膝関節周囲筋肉が緊張して血液の循環が悪くなり痛みとして現れます。また、膝関節の変形による膝関節周囲の筋へ異常なストレスとして痛みや違和感が伴います。
鍼灸治療は、このような痛みの軽減や筋緊張を和らげることに効果があります。また、鍼灸治療は、痛み軽減以外に運動療法による筋の緊張、疲労などの症状の軽減にも効果的です。
鍼灸治療と運動療法の併用が効果的
膝の痛みを起こすと太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)を中心とした筋の衰えが顕著となり膝関節を支持する働きが低下します。そのため痛みの緩和と膝関節の運動療法が重要となります。運動療法には、パテラセッティングや下肢伸展挙上訓練が代表的です。
① パテラセッティング
仰向けに寝ます。膝をまっすぐに伸ばし、膝の後ろを床に押しつけるように力を
入れ、同時に太ももの筋肉を緊張させます。力を入れたままゆっくり5つ数えます。
その後、力を抜く運動を10回繰り返します。
② 下肢伸展挙上訓練
仰向けに寝ます。膝をまっすぐに伸ばしたまま約10°下肢を持ち上げます(足先が見える程度)。
力を入れたままゆっくり5つ数えます。その後、力を抜く運動を10回繰り返します。
変形性膝関節症以外で鍼灸治療は、どのような疾患(症状)に効果があるの?
董氏揚氏奇穴を用いて治療を行っています。局所に刺さないで治療を行います。一度体験してください。