住宅ローンのお話
小さな会社が、
この世に生まれました。
社長と事務員さんの二人の会社。
業界では、そこそこやり手の社長。
第一期は、順調に業績が推移していました。
ただ、そんな状況はすぐに終わってしまいます。
ありえない飲み代とゴルフの領収書、
社長は滅多に会社に来ない・・。
一年間続きました・・。
生まれたての会社はそんな状態に耐えうるだけの力も、
財務体質も持ち合わせていません。
そしてついに、社長は行方不明になりました。
残ったのは多くの借金とリース債務。
そして残された経理の女性1人。
その経理の女性には、
当然それらの債務の弁済義務はありません。
「これからどうしますか・・?」
僕の問いかけに、
経理さんは無言で微笑んでいました。
そして平成22年7月現在。
その会社は決算を終え、
第9期へ突入しました。
そこにいた経理さんは、
今は強い信念と覚悟を持った経営者へと
姿を変えています。
全ての借入れは昨年に全額返済。
昔の話は、今では楽しいネタの一つ。
一人の女性経営者が歩む壮大な物語。
そんな物語を身近で感じられる、
この仕事に出会えて良かったです・・。