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コラム
いつがよろしいでしょうと言ったのに
2015年9月9日
新規の相談者の方で、打合をいつに入れましょうかとこちらが聞くと、「先生はいつがよろしいでしょうか。」と聞くので、予定が合わせられる方かと思い、平日の昼間の時間を述べると、「いや、先生、私も仕事してるんでね。土日はダメなんですか?」と言われることがある。
それなら、最初から自分は土日しかダメなのだが都合はどうかと聞いて欲しいのである。
打合を入れる弁護士の側からすると、土日に絶対に打合は入れないということはないのだが、それよりは平日遅い時間の方がありがたいので、そのように再提案することもある。
月から金まで働いているので、土日はできれば弁護士の方も休みたいのである(結局書面を書かないといけないので出てきたりもするのだが)。
昔は病院に行くのは平日仕事を休んでもいくでしょう、法律のトラブルを抱えているということはそれと同じようなことだから、仕事を休んで来てくださいというのが弁護士の基本的スタイルであったように思われるが、それがまた弁護士の敷居が高いといわれる理由になっていた原因でもあったろう。
私のボスのボスの時代は、依頼者が連絡もなく遅刻してきたら「弁護士は忙しいんや。出直してこい」と追い返していたというエピソードも聞いたことがある。
依頼者のニーズがこれだけ多様化すると、弁護士の方も敷居を下げる必要がある時代であると思っている。
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