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人生を決めるのは自分自身である

西村友彦

西村友彦

テーマ:弁護士業務雑感

サーフィンを始めることにした。

直接的なきっかけは、ゴルフを断る理由作りである。
ここ最近、いろいろなところで、ゴルフを始めることへの勧誘が日増しに激しくなってきていた。

僕は、「プロゴルファー猿」世代、あるいは「あした天気になあれ」世代で(そんな世代があるのか知らないが)
小学生の頃からゴルフ漫画でゴルフの知識を蓄えてきており
ゴルフが嫌いなわけではない。
なんなら、猿がやっていたように、豚に木を探させて、よいウッドのクラブを自作できひんやろか
と小学生の時に真剣に考えたことがあるほど、興味を持っていた。

また
プロ野球選手がオフにゴルフをし、NFLプレーヤーもオフにゴルフをする姿も見てきており
高校時代に野球をし、大学時代にアメフトをしていた以上
自分もゴルフをすることに対して、系統的に不向きということはないだろう、という自負もある。


しかし、である。

僕をゴルフから遠ざける人物が身近に2人いる。
「ゴルフをやるな」、と言うのではない。逆である。ゴルフへ勧誘するのである。
その人物らは、2人とも、僕からみて、「何かに強くはまる」ということなど、おおよそなさそうだ
と思ってきた人物であった。その2人が2人とも
「暇さえあればゴルフへ行きたい。」、「仕事や家庭のことがなければずっとゴルフをしていたい。」、「ゴルフ最高!」
とゴルフを持ち上げ、わっしょいわっしょいと祭り上げるのである。

元来、あまのじゃくを自認してきていることに加え、マニアックかつ凝り性でもある僕は
「この2人がここまではまるということは、俺なんか、やり出したらやばいことになるな。」
と、何だかやばそうな「ゴルフ沼」にだけは、絶対にはまらないでおこう、と決意したわけである。


さて、ゴルフの悪口を言いたいわけではない。
ここからが本題である。

ゴルフを断る口実が、なぜ、サーフィンだったのか。
それはシンプルに、ずっとやってみたかったからである。

子どもの頃に海でちゃぷちゃぷ遊んだり、シュノーケリングくらいはしたことはあったが
マリンスポーツはしたことがなく、ずっと憧れを持ってきていた。
しかし、きっかけもなく、また、始めるための知識もなく、道具もなく、時は経っていき
そうして僕は、今年45歳になった。
体力的に考えても、始めるなら今のうちなのではないか、と思った。

もっとも、若い頃なら、勢いで始めることもできたかもしれないが
45歳にもなると、「いまさら」、「おっさんがやるのはみっともない」という気持ちがないではなかった。
いや、「挑戦してみたいというなど、恥ずかしい」という気持ちの方が強かった。

しかし僕は、「やらずに後悔するより、やって後悔した方がまし。」
「何だって、やってみなければ分からない。」、「強い信念は実現する。」を信条としている。

振り返れば高校時代、野球をしていることを口実に勉強をせず、落ちこぼれていき
高校3年の夏の学年テストでビリから3番目くらいの成績だったのが、一浪はしたが、京大に合格した。
勉強がよくできた同級生は、模試で僕をみるや「お前なんかここにお呼びやないんや。」と
嘲笑するような目を向けてきたし、高校の先生たちも、誰も僕が京大に合格するなどと思っていなかった
と合格後に学校を訪れた際に言われた。

他人が人生を決めるのではない。人生を決めるのは自分自身である。他人は自分の人生の責任を取ってはくれない。
だから、他人から見てどれだけみっともなかろうが、自分がやりたいことはやったらいい。

これは別に、サーフィンなどの趣味に限った話ではない。仕事だって何だって、全部そうだ。
人から馬鹿にされようが何だろうが、自分がやりたいことは、腹を決めてやるべきだ。
そうすればきっと、何かを成し遂げられるはずなのだ。


そんな僕のサーフィン初挑戦は、去る9月11日。
全く板に乗ることが出来ず、華々しく散ったのであるが。





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弁護士西村友彦(にしむらともひこ)

夷川通り法律事務所

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西村友彦
専門家

西村友彦(弁護士)

夷川通り法律事務所

トラブルを未然に防ぐことを目指し、中小企業、個人事業主を含む企業法務、不動産関係、信託、離婚、遺産分割、宗教法人関係、少年事件など幅広い分野の事件に対応し、解決へと導いていく弁護士として活動している。

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