人生を決めるのは自分自身である
弁護士をしていると、仕事上の付き合いなどで
「ゴルフしないんですか?」「やりましょうよ」「やったらいいのに」
などと言っていただく機会がままある。
そう言っていただくということは
僕はゴルフをしていないということなのだが
もともと、特に確たる信念があってゴルフをして来なかったわけではない。
遡れば子ども時代
「プロゴルファー猿」や「あした天気になあれ」
といったゴルフ漫画も好きで読んでいたし
何なら、小学校時代、学校の廊下などをゴルフホールに見立てて
鉛筆の先にヘッドを模したものを厚紙などで作ってくっつけ
ビー玉をゴルフボールにして遊んだりしていたくらいである。
そんな僕が、初めてゴルフクラブを握ったのは
司法修習生時代、埼玉県和光市にある打ちっ放しに
同期の修習生と一緒に行ったときだが
その時の経験が、まず良くなかった。
高校まで野球をしていたから、小さいとはいえ
止まっているボールをゴルフクラブで打つこと自体は造作もないことで
何も言われないうちは、面白いように遠くに飛んでいった。
しかし、ゴルフ経験があるという同期から
「お前の打ち方は、野球で低めの球を打ってるみたいで、ゴルフの打ち方ではない」
などと言われ、あーだこーだと言われているうちに、何だか変なことになり
ボールがスライスしていくようになったのである。
その経験により、「何だか面倒くさいスポーツやな」
という意識がすり込まれてしまったようだ。
弁護士になってからは、弁護士会の野球部に参加していたこともあり
ゴルフに費やす時間はなく、月日は過ぎていった。
弁護士会の野球部には、6〜7年前には行かなくなったが
替わりに、大学OB のフラッグフットボールに参加するようになったため
やはり、ゴルフをすることにはならなかった。
またその間は、ゴルフに強く勧誘されるということもなかった。
しかし、ここ2~3年
所属しているライオンズクラブのゴルフ同好会や
僕が一番仲良くしてもらっている同期の弁護士がゴルフに熱中していたりして
今までの人生史上、最もゴルフ勧誘を受けるようになった。
強く勧誘を受ければ、始める方に傾いてもよさそうなものであるが
逆に、それが故に、僕はゴルフをやめておこうという意思を固めるに至った。
なぜか。
同期の弁護士曰くは、「仕事や家庭のことをしなくてよければ、ずっとゴルフをしていたい」
というのである。
他のゴルフを好んでやっている複数の人間も同じようなことを言っているし
やっていると、道具も凝りたくなると、皆口を揃えて言う。
元来、僕は、野球をやっていた頃から、道具に対する拘りが強く
また、良くも悪くも、道具のせいにするきらいがあった。
更に、司法試験の勉強を始めたことを尊敬するアメフトの先輩に報告した際に
「お前はマニアックやから大丈夫やろう」と言われた経験があるほど
色々知っていたい、分かっておきたい、という拘りが強い人間であるように思う。
そんな僕が、一度ゴルフに手を出せば
恐らく、平均的な人よりも更に、道具はもちろん、あらゆることに拘りが発動してしまい
仕事や日常生活にも支障を来すようになることは、火を見るより明らかだ
と自らを客観的に分析するに至ったわけである。
そんなわけで、皆さんが、「ゴルフはいいですよ」と
ゴルフの良さを僕にアピールすればするほど
たぶん僕は、ゴルフから遠ざかるのだと思う。
少なくとも今は。
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弁護士西村友彦(にしむらともひこ)
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