まどろみの塾ジイ1020 ー点数の向こう側にあるものー
点数の把握から、生徒一人ひとりの課題へ
先生方、こんにちは。塾ジイじゃ。
今週は、過去問に取り組む受験生と、その受験生を支える保護者の皆さんに話をしてきたんじゃよ。
「塾ジイのボイスコラム」7「過去問は未来の自分への道しるべ」でも伝えたように、過去問は点数を出すためだけのものではない。出題傾向を知り、自分の強みと弱みを把握し、入試本番でどう得点するかを考えるための大切な教材なんじゃ。
塾ジイのボイスコラム7「過去問は未来の自分への道しるべー」
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5239839/
では、その受験生の歩みを支える先生方は、過去問演習をどのように指導につなげておられるじゃろうか。
点数を記録し、得点の推移を確認することは、もちろん大切じゃ。
じゃが、点数だけでは見えてこないものもある。
どの問題で失点したのか。その原因は知識不足なのか、解き方の理解なのか、時間配分なのか。
そして、その課題を克服するために、次にどのような指導を行うのか。
過去問演習を、生徒一人ひとりの課題を把握し、次の指導につなげる機会にしていきたいものじゃのう。
教科の指導を、総合点につなげる
入試は、各教科の点数を合わせた総合点で合否が決まる。
もちろん、各教科の担当者が、それぞれの教科の課題を把握し、専門性を生かして指導することは大切じゃ。
そのうえで、教科ごとの情報を共有し、生徒全体の状況を見渡すことも必要になるんじゃよ。
例えば、英語では長文読解に時間がかかっておる。数学では、得点できるはずの問題で失点しておる。一方、国語は得意で、もう少し得点を伸ばせる余地があるかもしれん。
こうした情報が教科担当者の間で共有されれば、どの教科で何を優先するか、指導の方向性も考えやすくなるじゃろう。
各教科の指導を、それぞれの教科の中だけで終わらせず、生徒の総合点、そして志望校合格といの大切な役割があるんじゃ。
担任は、先生方の力を結びつける役割
クラス担任は、生徒一人ひとりの状況を把握し、教科担当者と情報を共有しながら、必要な指導の方向性を考えていく。
そして、必要に応じて各教科の担当者に、具体的な施策を相談したり、重点課題を伝えたりすることも大切じゃ。
例えば、過去問の結果から、ある生徒の英語の得点をもう少し伸ばせる可能性が見えてきたとする。
そんなとき、担任から英語担当の先生に、
「英語は、あと10点何とかならないでしょうか。過去問の結果から、どの分野を重点的に指導すれば得点につながりそうか、具体的な施策を考えていただけませんか」
と相談することもあるじゃろう。
これは、ただ点数を上げてほしいとお願いするだけの話ではないんじゃよ。
生徒の課題を共有し、担当の先生の専門的な見立てを聞き、次の指導を一緒に考える。そんな連携が大切なんじゃ。
担任がすべてを決めるのではなく、教科担当者の力を生かしながら、生徒の合格に向けて指導を組み立てていく。
そのためには、担任自身が生徒の状況を把握し、先生方と話し合い、必要な施策をつなげていくリーダーシップとマネージメントが欠かせんのう。
授業は、答え合わせだけで終わらせない
もう一つ、先生方に考えていただきたいことがあるんじゃ。
授業で入試問題を演習するとき、その問題を通して生徒に何を学ばせたいのか。授業の目的や意図を、明確にしておきたいものじゃ。
もちろん、正解を確認し、解説することは大切じゃ。
じゃが、それだけで終わってしまっては、生徒が次の問題に出会ったとき、また同じように迷ってしまうかもしれん。
例えば英語の長文読解なら、本文を訳して答え合わせをするだけでなく、設問の読み方、本文中の根拠の探し方、時間配分など、次の問題でも使える解き方を身につけさせたい。
英作文なら、問題の条件をどう整理するか。何を主語にして、どのような表現で組み立てるか。生徒が自分で再現できる方法を示したいものじゃ。
「この問題は、こう考えるんじゃ」
「似た問題が出たら、いつもの手順で進めるんじゃ」
そんなふうに、知識の確認だけでなく、解き方そのものを身につけさせる。
一つの問題で学んだことが、別の問題でも使える。そうした再現性や汎用性のある指導が、生徒の力を育てていくんじゃよ。
11月模試を、次の指導につなげる機会に
さて、来週は11月模試に向けた話をする予定じゃ。
模試は、今の実力を測るためだけのものではない。
これまでの指導で何が身についたのか。まだ何が課題として残っておるのか。それを確かめ、次の指導につなげる機会でもあるんじゃ。
先生方には、過去問演習で見えてきた生徒の課題を、模試に向けた指導に生かしてほしい。
そして模試の結果が出たら、点数だけを見るのではなく、教科ごとの状況を共有し、担任を中心に、次にどのような施策を行うかを考えていく。
生徒一人ひとりの課題を把握し、教科担当者の力を結集し、授業で学んだ解き方を本番で使える力にしていく。
それが、受験生の合格を支える指導につながるような気がするんじゃ。
過去問演習は、解いて終わりではない。
模試も、点数を見て終わりではない。
生徒の今を知り、次の一歩を考え、先生方が力を合わせて指導をつないでいく。
そんな取り組みを、これからも大切にしていきたいのう。
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