中学受験の面接での注意点
模試でお子様の成績が急に驚くほど下がる時があります。「1ヵ月で塾の模試の総合偏差値が10下がりました。やはり子どもに実力がなかったのでしょうか?」と悩まれるお母様がおられますが、しっかり勉強を続けていて1ヵ月でそれほど実力が下がる事はありません。お子様の体調や気持ちの問題があるのかもしれません。
テストで高得点を取るのに必要な事は「気力」です。「よし、解いてやるぞ」という気力が出なければテストの点数は取れません。例えば、国語の長文。気力がわかない時、長文は見ただけで心がおれて、読む気がしません。また、算数や理科の計算問題も気力が湧かない時に考え、計算して解く気持ちにはなれません。急に成績が下がった時は、「子どもに実力がなかったのか?」と心配する前に、「テストに向かう気力がなくなってきているのではないか?」と考えて下さい。
気力がわかない要因
①睡眠不足
睡眠不足が続いた時は、テストを受けても点数は伸びません。頭がぼんやりしているだけではなく、「高得点をとってやるぞ」という気力も出ないからです。模試の前日は十分に睡眠がとれるよう、早めに寝るようにしましょう。
②肉体的、精神的に疲れている
日々の勉強に追われ、時間に急き立てられているうちに、体も心も疲れてしまう時があります。お子様の疲れをとってあげる事が出来るのは親だけです。お子様が疲れている時は確実にテストの成績も下がります。お子様に疲れが見えた時は、休みの日に思い切ってゆっくりさせてあげましょう。ゆっくり食事をしてゆっくりお風呂に入り、ぼんやり出来る時間を作ってあげるのです。楽しい話をしてお子様の気持ちを盛り上げてあげるのも良いでしょう。お子様の気持ちが切れてしまう前に、少しでも疲労を回復できるよう、気遣いをしてあげて下さい。子どもは大人が思う以上に回復力は早いものです。しっかりと休憩の時間を取ってあげたら、もとの元気な姿をみせてくれるでしょう。
③自信を失っている
家庭学習で志望校の過去問題をして、思うように点が取れない時、お子様が自信を失って、気力が減退してしまう場合があります。近づいてくる受験のプレッシャーも感じている事でしょう。その際はしっかりケアしてあげて下さい。今まで本格的な入試問題を解いていなかった子どもが初めて志望校の過去問題を解いて思うように点数が取れないのは当たり前なのです。難易度の高い中学の入試問題は、慣れていないと得点は出来ません。ここから受験までにそのような入試問題に慣れて得点力を伸ばしていくのです。今まで積み重ねて来た力があれば、塾で様々な中学の入試問題をこなしながら家庭学習で志望校の過去の入試問題に繰り返しあたって慣れていく事で、一気に志望校向けの得点力を伸ばす事が出来ます。
受験は直前期に得点力が大きく伸びます。志望校の合格点というのは、得点力がピークになった受験の時点での点数です。そこまで伸ばしましょう。「大丈夫!今から過去問題を繰り返し練習したらかならず得点力は伸ばせる」と自信をつけてあげましょう。
元気な子どもは受験に強いものです。元気といっても走り回るわけではありません。「解いてやるぞ!」と意欲をもって問題に取り組み、塾や家庭でしっかり勉強して合格するぞ!と自信をもっている子どもです。直前期にもっとも大切な事は、子どもに自信を持たせて元気にする事です。ご家庭の雰囲気を明るく、親の言動も前向きに、受験情報なども親がどんどん調べて積極的に入試に関わってあげましょう。親の前向きで明るい言動が子どもを元気にさせます。ご家族全員で元気に入試に向かって下さい。
京進HP
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