試験の3鉄則
「いつ頃から受験勉強をスタートさせれば良いですか?」
中・高・大学入試を問わず、よく頂くご相談のひとつです。
もちろん、志望校のレベルやお子様の学力によって一概には
申せませんが、やはり「早ければ早いほうが良い」というのが
正直なところです。
「何故、早いほうが良いのか?」
ひとつは受験の出題範囲の問題です。
高校生ならお分かりいただけるかと思いますが、
例えば高入試なら、中1、中2、中3からの出題がほぼ1/3ずつと
考えて良いと思います。
つまり、「中3から頑張ろう」と考えた時点で、2/3が既に履修済みという事になります。
二つ目は、受験勉強のペースやリズム、自分に合った方法を見つけるには、
相応の時間がかかるという事です。
受験学年の春からスタートしてペースを掴んだのが夏の終わりでは、残り時間が
あまりにも少なすぎます。
三つ目は、志望校や目標校を決めるのに、時間をかけて欲しいという事です。
受験勉強のスタート時期の問題とは若干、異なるかも知れませんが、
本当に行きたい学校を見つけるために、時間を惜しまない事が大切です。
ここで、大学入試に関するデータをご紹介しましょう。
円グラフをご覧下さい。]
2011年度に東大・京大現役合格した先輩たちの勉強開始時期のデータです。
超難関大学に合格した先輩だけに、開始時期はやや早めです。
ですから、これを目安にして頂くと、計画的に勉強がしやすいのではないでしょうか。
京大合格者の43%は高1の春から受験勉強をスタートし、
秋・冬を合わせると7割近くの人が高1から始められています。
「そりゃー、京大だから当然じゃないか」
「うちの子はそんな高い大学を狙っていないから・・・」
と思われるかも知れませんが、そうではありません。
京大に合格される子どもは、相対的に進学校というところに
通われる事が多いのですが、
そういう高校では、中学時代には常に上位だった子どもが、
一気に平均点以下に落ち込んでしまう事が多々あります。
中学時代にオール4~5の生徒が進学校に行くと、
その中で1~5に配分されるわけですから、約半数の子どもは
平均以下となってしまうのです。
京大合格者は、高1から受験勉強すると言っても、かなり多くの生徒が
学校の勉強についていくために、必死で勉強している、という事になります。
京大志望ではなく、通う学校が難関の進学校でなくても同じです。
高校に合格して気を抜いていると、いきなり平均点以下になってしまう可能性があります。
いずれにせよ、「大学進学にむけては、早くから勉強を開始したほうが良い」
という事になるでしょう。
また、大学受験は勉強量が非常に重要です。
小・中・高を通しての、トータルの学習量が合否を分けます。
「高3から勉強を始めて合格した先輩がいる」事と
「高3から開始しても自分は間に合う」事とは、イコールではありません。
情報収集は大切ですが、まわりに振り回されないように気をつけて下さい。
そのためにも、自分がこれまでどれだけやってきたか、
そして志望校までどれだけやらないといけないのかをよく分析しましょう。
客観的な判断は難しいですので、自分だけで判断できなければ、
学校や塾の先生に聞いてみることをおすすめします。
京進高校部では、一方通行の学習にならないよう、担任制度を設けています。
成績の推移を見ながら、個々の学習計画について、随時相談に応じております。
現状の学習環境ではまだ心配だという方には、随時ご相談に応じております。
お気軽にお問い合わせ下さい。