「誰も消耗することのない未来」を目指して、「柔軟な働き方」と「個人と企業の幸せ」を応援（3/3）

「幸せに生きる」というシンプルな目的の共有が、個人の前向きな行動と企業価値を高めるカギ

　「課題解決のカギは組織内の意識改革」と力を込める小西さん。
　例えば、国や企業が真っ先に挙げる「育児や介護がしやすい環境」にも異論を唱えます。
　
　「育児や介護に限定せず、プライベートな時間の確保を目的にしてもいいのではないでしょうか。趣味でも何でも自分が大切にしたい時間を、堂々と確保できるのが本来の形ではありませんか」と、どの立場の人にも再考を促します。

　「『仕事以外に大切な時間がある』のは『仕事をないがしろにしている』からではないはずです。どちらの時間も確保できる働き方が選べればいいですね」

　セミナーや研修では、コロナ禍以降のニューノーマル（新しい様式）な働き方を踏まえ、話をしているとか。
　「新しく生まれた価値観を『従業員のワガママ』と批判したり、時代に合った変化を恐れたりせず、企業と働く人とが『幸せに生きる』というシンプルな目的を共有しましょう。変化する組織に自らが関わり貢献することで、従業員の行動は自然と前向きになり、生産性もアップします。結果的に企業価値が高まるという企業の幸せも生みます。人材確保もスムーズに進められるでしょう」

　忙しく過ごす一方、宝塚歌劇の大ファンで“推し”を追いかけることもままあるという小西さん。
　「地元から飛び出した長女や宝塚のスターさん、夢に向かって頑張る女性たちにインスパイアされ、私の行動範囲も広がりました。女性に限らず、困りごとがあるところにはいつでも応援の手を差し伸べる存在になりたいですね」と笑顔を見せます。

（取材年月：2023年2月）

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