社内デザイナーと外注デザイナーの利点と難点は?
少し前に「社内デザイナーを育てるために必要なことは?」というコラムを書かせていただきましたが、そもそも社内デザイナーを育てるには新卒のデザイナーを採用する必要があります。新卒デザイナーを採用するのはリスクが大きくて、即戦力になる中途採用のほがいい、という企業の方が多いのも分かりますが、新卒デザイナーを採用することのメリットもありますので、今回はそれを考えてみましょう。
1. 最新の教育と技術の活用
新卒デザイナーは大学や専門学校で最新の教育を受けており、これらの知識を職場に持ち込むことができます。彼らは新しいデザインソフトウェア、プログラミング言語、ユーザーインターフェース設計のトレンドなど、最新の技術やツールに精通している場合が多いです。これにより、企業は技術的な遅れを取り戻すことができるだけでなく、業界の最前線に立つことが可能になります。
2. 長期的な人材開発
新卒者を採用することで、企業はその人材を自社の理念や文化に完全に適合させることができます。初期段階から企業独自の価値観や作業プロセスに慣れ親しむことで、より効率的かつ効果的なチームワークが期待できます。また、若手デザイナーはキャリアの初期段階で強いロイヤリティを企業に対して持つことが多く、長期的なキャリアパスをその企業内で築くことが一般的です。
3. 革新的な思考
新卒者は既存の枠にとらわれず、創造的で革新的なアイディアを持ち込むことが多いです。彼らは学びたいという強い意欲と共に、新しいことに挑戦するための柔軟性を持っています。これにより、デザインプロジェクトに新鮮な視点が加わり、従来の方法にはない解決策が生まれることがあります。
4. デジタルネイティブの強み
現代の新卒者はデジタルネイティブであり、デジタルツールやオンラインコミュニケーションに非常に慣れています。これにより、デジタルマーケティング、ソーシャルメディア戦略、オンラインコラボレーションなど、デジタル中心の作業環境において大きな強みとなります。
5. 組織内での多様性とダイナミズム
新卒デザイナーを採用することは、年齢、背景、スキルセットの多様性を組織内にもたらします。これにより、チーム全体のダイナミズムが増し、さまざまな視点からのアイデアや解決策が寄せられるようになります。多様なチームは問題解決においても高いパフォーマンスを発揮することが知られています。
新卒デザイナーを採用することには、これらのように多くの利点がありますが、成功するためには適切な指導とサポートが必要です。彼らが能力を最大限に発揮できるよう、教育プログラムやメンターシップの提供も考慮することが重要です。