企画デザイン担当者と営業担当者はなぜ仲が悪いか

小泉達治

小泉達治

テーマ:小泉のデザインに関する考え方

企画デザイン担当者と営業担当者の関係性がうまくいっていない企業は、うまくいっている企業よりも圧倒的に多い印象があります。経営側からすれば、最終目的である会社の業績アップへ向けて一丸となって取り組んで欲しいところですが、ミーティングの場では決まって対立してしまうか、どちらかが不満を押し殺して妥協するというのが常のようです。今回は企画デザイン担当者と営業担当者の意見が合わない理由を整理し、理解することで少しでも関係性の改善に役立てればと思います。

1. 目標の違い

営業担当者はクライアントの要求に応え、売上を上げることを主な目標としています。一方、企画デザイン担当者は質の高いデザインや創造的な解決策を提供することに重点を置いています。この目標の違いが、互いの優先事項や視点の違いを生み、対立を引き起こすことがあります。

2. 認識のギャップ

営業担当者はクライアントのニーズや要求を迅速に反映させたいと考える一方、企画デザイン担当者はそのニーズをどのようにデザインに落とし込むかを深く考えます。このプロセスの違いが、互いに「理解されていない」と感じる原因になります。

3. コミュニケーションの不足

定期的な情報共有やフィードバックの機会が不足していると、誤解や情報の行き違いが生じやすくなります。企画デザイン担当者と営業担当者の間で十分なコミュニケーションが取れていない場合、対立や不満が蓄積しやすくなります。

4. 時間的プレッシャー

プロジェクトの納期が厳しい場合、営業担当者は迅速な対応を求めることが多く、企画デザイン担当者はそのプレッシャーに対して抵抗を感じることがあります。この時間的プレッシャーがストレスとなり、対立の原因となります。

5. リソースの制約

リソース(時間、人材、予算など)が限られている場合、どのようにそれを配分するかで意見が対立することがあります。営業担当者はクライアントの要求に応えるためにリソースを優先的に使いたいと考え、企画デザイン担当者はクオリティを保つためにリソースを確保したいと考えます。

6. 評価基準の違い

成果の評価基準が異なることも対立の原因です。営業担当者は売上や顧客満足度を重視し、企画デザイン担当者はデザインの質や創造性を重視します。この評価基準の違いが互いの理解を妨げることがあります。

7. 役割の曖昧さ

それぞれの役割や責任範囲が明確でない場合、どこまでが自分の仕事で、どこからが他人の仕事なのかが分からず、対立が生まれやすくなります。

これらの原因を理解し、適切なコミュニケーションや役割分担を行うことで、対立を解消し、協力体制強化を目指しましょう。

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小泉達治
専門家

小泉達治(デザイン)

有限会社コイズミデザインファクトリー

ブランディングや商品企画、グラフィックデザイン、WEB・オンラインショップ構築、テキスタイルデザイン、プロダクトデザイン、イラスト、写真・動画を社内制作。企業のデザインをコンサルティングする実績多数。

小泉達治プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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