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小泉達治

京都の街に貢献するデザインのプロ

小泉達治(こいずみたつじ) / デザイン

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

デザイナーとしてのブランドをつくる

2014年10月6日 公開 / 2023年8月12日更新

テーマ:コイズミデザインファクトリーからのお知らせ

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 働き方改革業務効率化 手法企業ブランディング



「KDFactory's」という商標を登録しました。
いままでクライアントのブランド取得やそのブランディングには仕事としてかかわってきましたが、私自身が、うちの事務所のブランドとして商標を登録したのは初めてだ。

では、ブランドを取って何をするのか?

通常ブランドというのはある商品があって、その商品の価値を確立したり、他の商品から邪魔をされないために法的にも対外的にも値打ちを持たせることが目的です。

ではデザイン事務所でブランドを持って何をブランド化するのでしょう。
デザイン事務所というものは大方の場合いわゆる受注生産、オーダーメードが原則です。
クライアントから「こういう感じで」「こういう人に向けて」「このくらいの価格帯で」などの注文があって、初めてビジネスが始まるのが普通です。
そこにはクライアントの持つブランドは存在しますが、デザイン事務所の仕事はそのクライアントが持つブランドにいかに値打ちをつけるかが仕事であるだけで、自分たちの仕事自体にブランド力をつけるということはありません。

しかし、クライアントのブランド力を高めるためには、かなり高度な知識とテクニックと労力が必要で、それを請け負ったデザイナー側のスキルに大きく左右されます。
ところがたとえそのブランディングという作業が成功しても、ギャラが入るだけでその仕事自体に対外的な評価は小さいものです。デザイナーとしての実績にはなりますが、実績というものは過去の実証であって、今この瞬間の仕事の価値を保証したり、説得力を高めるものではありません。

「今この仕事の価値を高める」
これは簡単なことではありません。現実にデザイン事務所というビジネスは大半が負のスパイラルに巻き込まれ、価格競争やサービス過剰という問題に悩まされています。
ただ、デザインする側もいけないのは、それを社会情勢や業界の潮流のセイばかりにして、自分たちでそこから抜け出そうという努力をしているとはいえません。
このような状況に巻き込まれず、自分たちの仕事にしっかりと自信を持ち、それを対外的に納得させる、そういうことが必要なはずです。

というようなことを悶々と何年も考え続けていた私の一つの方法論が「ブランド力を持つ」ということです。
自分たちのデザインに「ブランド力」を持つ。
おこがましいという意見もあえて頂戴します。
もちろんこんなことで全てが解決するはずもありません。
ただ、Koizumi Design Factoryという事務所がさらに前へ進むために一つの試みとしては悪くないと思っています。

さて、どんな展開が待っているか、私自身がいちばんわくわくしているのが、かなり心地よい状態です。

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