競売になっても住み続けることができるのか?
前回は、住み続ける為の任意売却が通常の任意売却に比べ乗り越えなればならない壁が高くなる傾向にあることをお話しさせて頂きました。
実は、この壁以外にもう一つクリアしなければならないことがあります。
それは、投資家との面談です。
賃貸借契約が結ばれると、投資家と債務者(賃貸人)とは長いお付き合いが始まります。
そう言った意味で、お互い相手がどんな人なのかということが気になるものです。
投資家:「ずっと家賃を支払ってくれるのかな・・・」
賃貸人:「怖そうな投資家さんだったら嫌だな・・・」
面談では投資家はどうのようなところを見ているのか・・・。
家賃を支払えるだけの収入があるか、どんなお仕事をされているのか、実はこういった一般的な情報については、事前に私の方から伝えている為、面談ではあまり重要な項目ではありません。
投資家の行う面談の目的とは何か・・・
それは二つ。
1.自宅に対する思い入れ
2.人柄
1.「自宅に対する思い入れ」とは・・・
まず、住み続けたいと思う動機の確認をします。住み続けたいという希望を持たれている方の中に単に引っ越しが面倒臭いという方もいます。
これは投資家にとってあまり良い印象を与えるものではありません。
確かに引っ越しは面倒臭いのものです。
しかし、それ以上に自宅に対する思い入れが無ければ、継続して家賃は支払われないと投資家は考えるのです。
ですので、投資家は、「なぜ住み続けたいのか」ということを、ご相談者から直接聴くことで、滞納リスクを感じ取ろうとします。
また、言葉だけでなく、家の中の様子も判断基準にしています。
例えば、室内が凄く汚れているとか、物があふれかえって整理整頓がなされていなければ、やはり綺麗にされている方よりも、家に対する思い入れは低いと考えます。
ですので、面談の際は必ず室内の掃除を行ってもらうようにしています。
2.人柄
人が人を判断するというのは出来るものではありません。
ここで言う人柄というのは、今後長くお付き合いしていくうえで、お互い良い関係を保つことができるかを判断する為の基準です。
人は誰でも苦手な人、好意を持てそうな人がいるように、投資家もフィーリングが合いそうな人なのかを見ます。
お見合いみたなものかもしれませんね。
以上のように、投資家は賃貸人となる方の内面的なところを面談で感じとり、将来のリスクをはかっているのです。
投資家の面談の目的をご理解いただけましたでしょうか。
以上、「住み続ける為の任意売却~投資家の行う面談の目的~」でした。
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