”訴訟ゼロ”経営を維持する秘訣
個人の方が直面する悩みの多くは、
すぐに答えを出せるものばかりではありません。
自己破産や相続、離婚など、生活や将来に関わる問題について、
「本当にこの選択でいいのか」
「まだ決めきれないが、整理はしておきたい」
と迷った状態で相談に来られる方も少なくありません。
私は、そうした判断の前段階にある悩みについて、
いま置かれている状況を一つずつ整理し、
どのような選択肢が考えられるのかを一緒に確認することを大切にしています。
家族が亡くなり、突然「相続」に直面したとき、
多くの方が何から手を付ければいいのかわからないと感じます。
相続は感情面の負担が大きいだけでなく、
期限のある手続きや、後回しにするとトラブルになりやすい問題も含まれています。
この記事では、相続が発生したときに
最初に全体を整理するための基本ポイント
最初に全体を整理するための基本ポイントを、順を追って解説します。
1.相続で最初に整理すべき「5つのポイント」
相続が始まったら、まず次の5点を整理してください。
① 相続人は誰か
・ 配偶者、子ども、兄弟姉妹など
・ 戸籍を確認しないと見落としが起きることもあります
② 財産と負債の全体像
・ 預貯金、不動産、有価証券
・ 借金、保証債務、未払い金
→ プラスとマイナスを両方確認することが重要です
③ 期限のある手続き
・ 相続放棄・限定承認:原則 3か月以内
・ 相続税申告:原則 10か月以内
④ 遺言書の有無
・ 公正証書遺言の有無
・ 自筆証書遺言が見つかった場合の扱い
⑤ 話し合いが必要かどうか
・ 相続人全員で協議が必要か
・ 争いになる可能性があるか
2.相続手続きの全体的な流れ
相続はおおむね、次の流れで進みます。
① 死亡(相続開始)
② 財産調査
③ 相続方法の選択(承認・放棄など)
④ 相続人調査・遺産分割協議
⑤ 名義変更・口座解約・相続税申告
この流れを理解しておくだけでも、
「今、自分はどの段階か」が把握しやすくなります。
3.相続でトラブルになりやすい典型例
相続は、次のようなケースで 揉めやすくなります。
・ 不動産が主な遺産の場合
・ 相続人の一人が被相続人と同居していた
・ 生前贈与や援助があった
・ 再婚家庭で前婚の子がいる
・ 借金や保証債務が不明確
「うちは大丈夫だろう」と思っていても、
後から問題が表面化することは少なくありません。
4.相続放棄を検討すべきケース
次のような場合は、
相続するかどうか慎重に判断する必要があります。
・ 借金の方が多い可能性がある
・ 保証人になっている可能性がある
・ 財産状況がまったく把握できない
相続放棄には 期限があります。
迷っている間に期限が過ぎてしまうと、選択できなくなります。
5.弁護士に相談すべき相続・しなくてよい相続
弁護士への早期相談が有効なケース
・ 相続人同士で意見が食い違っている
・ 不動産の遺産分割が問題になりそう
・ 特別受益や寄与分の主張が出ている
・ 相続放棄を考えている
必ずしも弁護士相談が必要でないケース
・ 相続人が少なく、完全に合意できている
・ 相続人に特段の主張もなく、財産が預貯金のみで明確
相続の内容に応じて、
税理士・司法書士・弁護士の役割を使い分けることが大切です。
まとめ:相続は「最初の整理」で結果が変わります
相続は、
最初に全体像を正しく整理できるかどうかで、その後の負担が大きく変わります。
焦って判断せず、
期限・財産・人間関係を冷静に確認した上で、必要に応じて専門家に相談してください。




