令和6年度1発目は10人槽
前回の続きです。
状況を調べてみると、配管の一部がなぜかコンクリで潰されている。お風呂と洗面の排水は上流の流しの枡に向いて流れていく。トイレと生活排水が不自然に配管され枡も適所にない・・・
レーザーレベルで測量してみると、なんと浄化槽の流入口が一番高いという自然の摂理に反する浄化槽の設置、配管状況だったのです。
浄化槽の放流先側溝深さも十分あるにも関わらず、浄化槽は嵩上げなしの状況で上部コンクリートが地面から少し上がっている。
どうしてこのようなことになっているのかはわかりません。この状況を改善する簡単な方法は・・・ない。
お客さんは大変困っていて今まで具体的な改善策を示してくれる業者もいなかったそうなので、そのほかいろいろと調査をして後日2つの改善提案をいたしました。
①浄化槽を設置し直す。既存の浄化槽を掘り起こし、深く埋め直す方法
②配管を引き直す。床下で配管を引き直し浄化槽より浅く外部に出して外部の配管もやり直す。
しかし①は浄化槽の設置場所に重機が入らないこと、浄化槽を埋め直しても配管も引き直さなければならないなど、工事費用が高くなりそうなことを説明。②は1階のトイレとお風呂は排水の高さを変えることができないので使えなくなる(ただし現在の生活は2階で全ての水まわりあり)ことも説明。
お客さんが選んだのは②で、トイレは1階も使いたいとのことでトイレリフォームと配管の引き直しをすることになったのですが・・・
つづく