住宅取得と消費税アップ
繰り上げ返済
住宅ローンを借りると知っておくべきことに繰り上げ返済があります。お金を有効に使うまたは老後不安の解消に期間短縮するなどの目的で繰り上げ返済をされる方が多くいますが言われるままにするのではなく、本当にメリット、デメリットを理解して行動することが大切だと思います。
何年か前にもこんな相談事例がありました。少しお金が貯まったので今借りている金融機関に相談に行き、繰上げ返済を手持ち資金の殆どを使ってすることになりました。その後教育資金などの必要性が発生して、教育ローンを借り入れする事態になっての御相談でした。
またある相談者は繰り上げ返済後所得が減り、毎月の返済に困っての御相談でしたが条件が悪くなり残念ながら対応ができませんでした。
基本的には繰り上げ返済のお金は、ライフプラン上で必要な資金を確保してから、余裕資金で行っていただければいいと考えています。
ライフプランやその時の環境(金利差)などを考慮して常に借り換えとの比較、検討して行動すると自分たちのメリットが最大限確保できると思います。
繰り上げ返済にもデメリットがあることをお忘れなく。
下記に簡単に返済予定表で可能な、繰上げ返済効果を見ていただける試算をしてみました。
条件
35年固定金利 借入金3000万円 金利3%
毎月支払額 115455円 総支払額 4849万円
繰り上げ試算(返済予定表)(期間短縮)
5年後に 約303万円を繰り上げ返済にあてると
5年後(60回)残2738万円 から 10年後(120回)残2435万円
効果:120回―60回=60回(5年分相当)の期間短縮
毎月支払額 115455円×60回=6927300円
303万円繰り上げ返済することで、389万円の負担軽減
繰り上げ返済の効果は約300万円で約380万円ということになり、かつ期間短縮が5年間できたことになります。
でもこれがベストな選択だったのでしょうか?
次回は借り換えとの比較をして見ましょう!
知っておいたほうがいいと思いますよ!(FPマン)