コラム
真壁石。神奈川県でも多く使われている白御影石
2016年5月4日 公開 / 2019年3月17日更新
茨城県産の白御影石、真壁石です。写真はそのうちの目の細かいものなので通称、真壁小目(まかべこめ)と呼ばれている石です。
左側が本磨きと呼ばれる仕上げ。右側は小叩きという仕上です。同じ石でも仕上によって雰囲気がだいぶ異なります。お墓の場合には左側の仕上げが多いものの、時には右側の小叩き仕上のものも見かけることがあります。
この真壁石は東京から産地が近いため、神奈川でも昔から一番多く使われてきた白御影石だと思います。外国材が入ってくる以前は、同じ茨城の真壁中目石や稲田石製の外柵に真壁小目の石塔の組み合わせはまさに定番。今でもお墓に行けば数多く見かけることができます。
そして現在でも日本の石の中で、弊社のお客様に一番多く選ばれているのはこの石です。
歴史的建造物にも使用実績が
この石を小叩き仕上で使用しているのが、昨日訪れた迎賓館赤坂離宮。小叩き仕上げは近い視点で見れば汚れが付きやすいかもしれませんが、全体で眺めると品の良さを感じます。
また本磨き(つまり鏡面仕上)でないからこそ、石本来の温かみを感じることが出来ますね。
真壁石(小目・中目)はもちろん、茨城にはまだまだ採掘されている元気な銘石たちが健在です。そして全国に目を向ければ他にも健在な多くの銘石たちが。
おいおいそうした石も紹介してみたいと思います。
昨日ホームページのブログでも真壁石について書いています。かぶる部分がありますが迎賓館の様子なども。こちらをご覧ください。
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