錆びた屋根やべランダに気を付けて下さい
目に見える窓ガラスの結露は「表面結露」ですが、
窓ガラス面の延長に外壁があるので、
外壁の内部でも同じ現象が起きていると言う事になります。
そのように壁の内側など、
目に見えない所で発生している結露を「壁内結露」といいます。
室内の空気は温度差のある室外に向かって常に出て行こうとしています。
その時に窓ガラスにぶつかり、そこに目に見える水滴として付着します。
それ以外の空気は壁面、天井、床下等から外部に流出していきます。
住宅の室内空気を100%とした場合、約46.6%が
壁面を通過して木材、断熱材、シールド等をすり抜けて
最後に外壁材の裏面にぶつかって外部に出ていきます。
その都度、各部位に水分が蓄積され、
結露が発生する環境が整った時に外壁材の裏面に発生します。
日本の住宅のほとんどは壁の内側に断熱材が入っていて、
冬の寒い時期に暖房した室内の暖かい空気が
壁の中を通って外に移動する過程で冷やされ
断熱材や木材にに水分が残り壁内結露が発生し、
カビの発生・木材の腐食が起こって、
住宅の耐久力が弱くなり、住宅の寿命に悪影響を及ぼします。