凍害って?まずは自分で簡易検査!
昨今の戸建住宅のベランダ防水には
ほとんど「FRP防水」という強化繊維プラスチックによる工法が用いられております。
【FRPってなぁに???】
はい!お答えしましょう!
FRPとは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で
「ガラス繊維などの強化材で補強されたプラスチック」という意味です。
FRPは数々の優れた特性があります。
例えば、強度・耐水性・成型性が優れていることから
船舶、水槽、バスタブ、波板、自動車、屋根材等とても広い分野で使用されています。
ところが、築10年経過すると防水保証が切れます。
そのため雨漏り等心配されますので、それより前に点検することが必須です。
確認しやすい割れや剥離、浮き上がりなどは目視できます。
家のデザイン性重視のため従来の後付タイプのアルミベランダから
母屋と一体感がある造り付けのベランダへと代わってきています。
造り付けのベランダは綺麗に仕上がるのですが
その分、防水効果が切れると雨漏りし
母屋からつながっている梁や柱が腐食し、構造強度にも影響するため
防水はとてもとても重要なものになります。
検査方法の一つとして、雨の降った翌日
ベランダが乾いた状態で歩いてみると
小さい穴から水が湧き出てくる場合があります。
これは防水効果がなくなり、水が浸透しているサイン!!!
雨漏りです・・・
弊社では必ず赤外線カメラでお客様と一緒に雨漏りを確認します。
防水塗装の施工手順は
①まず綺麗に高圧洗浄で旧塗膜や汚れを丁寧に除去します。
②養生をし、「プライマー」を塗り込みます。
③次に「樹脂」を塗り込み、各所形に合わせた「グラス繊維」を敷き込みます。
④さらに「樹脂」を塗り込み、専用ローラーで空気を抜き、きちんと密着させます。
⑤最後に仕上げの「トップコートを塗り込み完成です。
再防水や新規防水など、現状により施工方法が変わりますので
専門家に相談の上、施工プランを立てることが成功のコツ!!
【ポイント】
よく防水完了後、人工芝を敷き込む方がいらっしゃいますが
我々の観点からすると
敷き込むことによって乾燥しにくくなり劣化が早い
また接着して固定してしまうと次回工事の際費用がかさむ・・・などなど
あまりメリットがないように思われます。
人工芝を敷き込むことで断熱などの効果はあるので
もし何か敷き込む場合には
「通気性が良く」「FRP防水面に傷がつきにくい」ものを選ばれると良いでしょう。
また初めのほうで書いたように、作り付けのベランダは腐食すると構造強度が落ちとても深刻です。
築5年で1階シロアリ等防虫防腐工事を行った直後
2階ベランダが漏水していて、内部がシロアリ被害にあっていた・・・というケースもありますので
十分注意が必要です。
お家は思い出のたくさんつまった大切な財産です。
たまに気にして見て回ってください。
少しでも「変だな???」と感じたら
お近くの信頼のおけるプロにすぐに相談しましょう!